笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字917は「臭」。島耕作は加齢臭の匂いがない

今日の漢字は「臭」。悪臭、臭素、異臭、俗臭、ガス臭い。

 

久々の頭の体操「もしも」シリーズ。

第一弾のもしも市長だったら、第二弾の魔法が使えたら、第三弾番組プロデューサー、第四弾超有名人、第五弾タクシー運転手、第六弾ビル・ゲイツに続く第七弾。「もしも社長島耕作だったら」。

 

    言わずと知れた初芝電産の会長。サラリーマン出世物語の漫画の主人公であるが、もし自分が初芝電産の社長だったら、どうしようかを考えた。

   会社のモデルは、原作者の弘兼憲史松下電器産業にいたことから、パナソニックを想定。ということは、大手家電メーカーということになる。

 

    今や白物家電もなかなか売れない時代。国内の各メーカーばかりでなく、最近はハイアールなど中国企業などとの競争も激しさを増す。デフレの時代に冷蔵庫や洗濯機、電子レンジやテレビはそうそう買い換えるものでもないし、今の電化製品は壊れにくい。エコの高まりで長く大事に使うトレンドにあって、本当に家電業界は大変である。

 

    だからと言って社長なのに嘆いていては始まらない。本業に力を入れるのはもちろんではあるが、事業拡大も模索していかないと、株主は納得しない。何か新たな手を打つ必要がある。島耕作の漫画では、音楽業界に進出するストーリーがあったが、音楽や映画産業、ネット産業はレッドオーシャン。どこかの企業を買収して進出する手があるが、成功するとは思えない。観光事業や健康志向産業など素人が手を出して見事に撤退事例は枚挙に暇がない。餅は餅屋なのだが、それに安住しても困る。

 

    と、笑顔漢字社長は唸る。ここは環境に特化するしかない。SDGsやカーボンニュートラルで環境に積極的に取り組む会社が評価を受ける時代である。

 

    まずは、リサイクルの観点から、初芝電産の家電製品を新規の購入した方に限り、廃棄する場合の家電製品のメーカーを問わず、リサイクル費用を一部負担する。太っ腹だ。

    買い替え需要に対応するとともに、処理費用の一部を負担することで、環境にやさしい取り組みをしていることをPRする。当然販売価格にその費用は上乗せしない。

 

    次は環境ビジネスへの参入。やはり再生可能エネルギー発電事業の参入しかない。

    エネルギーは地球規模で脱炭素の方向性に行く。その対応のためには太陽光、風力発電を積極的に作り、電力会社に売る戦略をとる。ここはまだまだブルーオーシャン市場。参入余地はある。土地は耕作放棄地など、探せばいくらでもある。太陽光パネルや洋上に風車をどんどん作り、環境にやさしいエネルギーをPRする。

    他にも再生可能エネルギーで作った電気を工場で使う。全部は賄えないにしても、環境対策に積極的な姿勢を株主投資家にPRする。

 

    最後に電気自動車。自動車は何も自動車メーカーだけの専売特許ではない。電気自動車はガソリン自動車に比べ、部品が相当数、少なくて済む。家電製造で培ったノウハウは電気自動車にも活かせるはず。開発チームを作り、10年後の実用化、商用化を目指す。とにかく電気自動車の肝である、電池の開発に経営資源を投下する。

 

    以上、初芝電産第○代社長の笑顔漢字社長は、手を打つ。もちろん経営層には女性副社長、外国人常務を据える。女性管理職を積極的に登用し、中途採用も切れ目なくする。出産後の女性の休職は3年間OK。そして自由闊達な意見をお互いに述べられる職場風土つくりをする。目安箱を設け、改革のアイデアを自由に募る。○万人の従業員を養うトップとして、株主投資家のために不退転の決意で臨む。

 

    と、言葉と妄想だけでは簡単だけど、実際経営するのは大変だろう。会社の経営は頭の中だけにしておこう。

   島耕作と決定的に違うのは、笑顔漢字社長は女性には全くモテないことである。トホホ。加齢臭が1ミリも漂って来ない島耕作氏は、漫画の世界とはいえ、凄くうらやましい。


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おじさん臭いと言われるのはショックである。