笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字871は「徳」。徳島と言えば渦

今日の漢字は「徳」。美徳、不徳、徳義、道徳、高徳、お徳用。

都道府県シリーズ第9弾。

   香川県のお隣徳島県。イメージは阿波踊り一択。さだまさし原作「眉山」の映画をDVDで見たことがあるが、主演の松島奈々子が阿波踊りを見るシーンが印象に残っている。

 

   個人的に日本3大まつりは青森ねぶた、岸和田だんじり、そしてこの阿波踊りと勝手に決め付けている。一度見てみたい祭りのひとつでもある。

 

   さきほど阿波踊り一択と言ったが、忘れてはならない鳴門の渦潮がある。後述するJ1徳島ボルティスは、イタリア語で「渦」の意味。この渦潮も徳島県を代表する自然現象でもある。

 

    一度、東京から徳島に出張することがあり、仕事後の観光で鳴門の渦潮を見に行った。それは徳島から淡路島にかかる大鳴門橋の橋桁にある遊歩道。その名も「渦の道」。途中何箇所か、ガラスの床があり、そこから45m間下の渦潮の模様がド迫力で見られる。なかなかオツな施設で、わざわざ観光船に乗らなくても渦潮が見られるのがいい。大鳴門橋の設計段階で遊歩道を既に組み込んでいたとするならば、設計者のナイスプレーと言える。

 

   余談だが、出張はその後も続き、とある縁から徳島のお向かい、鳴門海峡を挟んだ対面の淡路島の南端の自治体、南淡町(今は南あわじ市)に用事があった。そしてなぜかそこの町長と夜、懇親する機会があった。お酒を組み交わしながらの懇談だったが、ほとんど町長の独演会。自慢話の数々を聞く羽目になったが、その時町長が発した、「この町は誰も町長をやるやつがおらんで、仕方なく地元の建設会社の社長であった私がやる羽目になった。町長やっても儲からんし、社長の方がよっぽど良かった」と自虐地味に話す姿が印象的だった。淡路島という狭い島での建設会社の社長は地元の名士だろうから、彼にしてみれば、町長という職責は貧乏くじだったのかもしれない。

 

   話が少しずれてしまったが、最後に徳島ボルティス。四国初のJ1チームとして果敢に戰っている。昨年徳島のJ1昇格に貢献したリカルド・ロドリゲス監督が今年浦和に電撃移籍し、戦術の不浸透からぶっちぎりの最下位かと予想されたが、それを覆し、残留圏ぎりぎりの戦いを演じている。地元企業の大塚製薬が全面的にバックアップしており、ホームの青いユニフォームに「POCARI SWEAT」の文字が映える。ホームのポカリスエットスタジアムは、てっきり徳島市にあると思ったら、鳴門市にある。大塚製薬の工場が鳴門にあるからだが、ボルティスの名前の通り、「渦」でJ1のチームを撹乱し、名門チームをなぎ倒す活躍をしてほしいものである。

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徳俵に足がかかっても、諦めてはいけない