笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字684は「税」。ふるさと納税は積極活用しよう

今日の漢字は「税」。税金、税率、税関、税務署、所得税

 

   何かと憎い漢字の「税」。一生付き合い、死ぬまで支払っていかねばならない漢字。いいイメージが沸くはずもない。

 

   しかしふるさと納税は別。これによる寄付額は近年うなぎ昇りで、2017年度で3653億円あった寄付額が、2019年度で5127億円と増加している。

 

   ふるさと納税は、自治体に寄付すると、2000円を超える分が全額、所得税と住民税から減税で戻ってくる。

   各自治体とも魅力的な返礼品を用意して、カタログギフトのような彩りでPR。ネットで簡単に寄付の手続きができる「さとふる」や「ふるさとチョイス」のサイトも充実しているほか、クレジットカード決済ができるお手軽さで、ブームを下支えしている。ちなみに自治体の寄付額のベスト5は、1位が大阪府泉佐野市、2位が宮崎県都城市、3位が北海道紋別市、4位が北海道白糠町、5位が北海道根室市

 

   泉佐野市は寄付497億円を集め、AMAZONギフト券を返戻金として用意するなど、なりふり構わず寄付を募る姿勢で、総務省と裁判になったのは記憶に新しい。

 

   北海道の3市町は、どこも海沿いの町で、当然ながら海の幸グルメが充実しているから人気があるのは当たり前としても、健闘しているのが都城市。私もふるさとチョイスで、都城市に寄付している。乳製品や肉関係が充実しているので、アイスやヨーグルト、牛肉を頼み、子供たちが帰省してきたときに堪能している。はっきり言って宮崎県の内陸の町で今ひとつ特長を見出せない都城だが、ふるさと納税の返礼品は物凄く充実している。この自治体はお勧めである。

 

   あとは私がよく受ける返礼品は、お米。お米は必ず食べるし、あればあったで越したことはない。5㎏、10㎏のお手頃なお米を返礼品としている自治体も多いから、選ぶ楽しみがある。

 

   知人は、どこの自治体か忘れたが、30万円相当のロードバイクを返礼品でもらっていた。普段どれだけ納税しているのか気になるところだが、マニア向けの返礼品を用意し、うまく寄付を獲得している自治体もある。

 

   ただ、いつも思うのが、サイトで寄付する際の、寄付の理由。「なぜ当町に寄付しましたか?」という質問。

「地域を活性化したい」「子供が安心してくらせる社会つくり」などの項目が並ぶが、はっきり言って寄付は返礼品が目的だから、寄付理由をきかれても答え難い。寄付を受ける自治体は大まじめなのだろうが、その町への愛着がとりたてて強くもない小心者としては、欺瞞に満ちてアンケートに答えてしまっている。

 

   本来は納税者が住む都会の町に入るべき税金が、地方に分散され、地方がその税収で思い切ったことができるというので地方の活性化につながるのは大いに良いこと。滅多に国が行う政策で国民から拍手喝采を浴びる政策はないが、これを発案した総務省の官僚は珍しくナイスプレーだったといえる。

f:id:laughing-egao:20210328200314j:plain

減税という言葉は好感度ナンバーワン