笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字683は「岐」。鉄道ヲタクは多岐にわたる

今日の漢字は「岐」。多岐、分岐、岐路、岐阜、讃岐、壱岐

 

   鉄道ヲタクには、多岐にわたるさまざまな種類がある。

・時刻表鉄。鉄道の運行計画や時刻表をこよなく愛する人

昭和時代の一人旅には、時刻表が必須アイテムだった。

・スジ鉄。本来は鉄道会社で運行管理に使われている「ダイヤグラム(ダイヤ図)」を愛好する人たちを指す。

撮り鉄。列車の写真撮影に情熱を燃やす人たち。古い車両、蒸気機関車、リゾート列車、新型車両など、とにかく車両を撮影。お目当ての車両が入線してくると、先頭に蛾のようにたむろする習性がある。また、蒸気機関車の撮影時は鉄路のベストポジションに先回りし、煙を吐いてやってくる蒸気機関車をひたすら待つ。その移動はもっぱら車であることが多いから、列車運行会社からすると、あまりいいお客さんではない。

乗り鉄。列車に乗ることが好きな人たち。これらはいいお客さん。大概JR全線制覇などを目標に、青春18きっぷを最大限駆使して長時間乗車を敢行。さすがに50歳を過ぎると、お尻が痛くてとても長時間電車に乗ることはできないが、電車好きにはたまらない。私の知り合いに乗り鉄がいるが、何年もかけて全線乗車に取り組んでいる。何かの本で読んだが、JR全線乗車を終えた強者は、その次は私鉄もしくは路面電車かロープーウェイにチャレンジするらしい。

葬式鉄鉄道路線の廃止や車両のラストランを見送りたがる人たち。ラストランは超混雑の3密状態で苦しくなる。

・探検鉄。廃線跡秘境駅などを探検する人たち。北海道では室蘭本線小幌駅という、マニアには有名な秘境駅がある。

・音鉄。走行音や駅メロを録音する人たち。列車の走行音、発車チャイム、車内放送などを録音する。

・文字鉄。鉄道に関する文字が好きな人たち。

・ミニ鉄。外で大きな鉄道模型を動かす人たち(人が乗れるものもある)

・収集鉄。鉄道関連品を集めて眺める人たち。切符は元より、行き先表示の板など。昔は灰皿というのもあった。

・技術鉄。電気やブレーキなど鉄道の工学系分野が好きな人たち。

・妄想鉄。自分なりの架空路線やウソの電車について仮想する。全く地下鉄のない街に地下鉄の路線図を引いてみたり、首都圏に勝手に新路線を引くなどの妄想を膨らませるもの。妄想だけに人畜無害であるが、やや暗い趣味か。

・模型鉄。屋内で好みの模型を集めて動かす人たち。

・ゲーム鉄。鉄道ゲームをプレイする人たち。電車でGOや桃太郎電鉄など、ゲームで遊ぶのが好きな人は、ある意味明るくて今風。桃太郎電鉄は複数人数で遊べる双六なので、皆で楽しめる。

・見る鉄。他人が撮った鉄道映像を眺める人たち。NHKBS1では電車による旅番組が定番であるし、書店には電車のDVDが並ぶ。ユーチューブで電車の走行風景を見ることもでき、家で気軽に楽しめる。

・ミステリー鉄。鉄道ミステリーが好きな人たち。松本清張や西村京太郎シリーズはド定番。鉄道と殺人事件と、いかにも起きそうなことを書く作家さんの想像力には舌を巻くが、以前はよく起きた夜行列車での殺人事件が、最近は夜行列車が次々に廃止され、なかなかネタにならないのではないかと心配してしまう。

 

   世の中、いろいろな鉄道ヲタクがいるが、ジャンルも多岐の玉石混淆。自分に合ったニッチな鉄道趣味を始めるのも、いいかもしれない。


    そういう私のささやかなプチ鉄道ヲタクの夢は、日本の新幹線全線制覇である。(簡単そうだが北海道人には辛い)

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多岐川裕美は元気なのだろうか