笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字591は「種」。小さな幸せの種を見つけよう

今日の漢字は「種」。種類、種子、種目、予防接種、種子島

 

    普段から幸せを感じるために、小さな喜びを集めることを演出家の鴻上尚史氏は著書「幸せのレッスン」のなかで提唱する。

 

   幸福は何も「強烈な一つの何かである必要はない」。小さな何かがたくさん集まることも、幸福につながる。

 

   問題は、ほんの小さなことでも自分が「幸福だと思う」と決められるかどかがポイント。

 

「こんなちっぽけなものを幸福だと思いたくない」となってしまっては、小さな何かをいくら集めても意味はない。

 

   幸福の総量を増やす方法としては、たくさんの小さな幸福の種を集めること。つまり幸福と感じる源泉をたくさん用意する。

 

「会社で仕事をすることが生き甲斐だ」とか、「出世することが自分の幸せにつながる」ということも一つの生き方ではあるが、たった一つの強烈な幸福しかないということは心配になる。突然の配置換えや転勤、リストラ、左遷、倒産などが起きたら、一気に幸福を失うことになる。

    また、リタイアしても、「孫と会うことが唯一の楽しみだ」というようなことがたった一つの幸福につながるとすれば悲し過ぎる。

 

    そういう時に、仕事や日常生活と並行して趣味やちょっとした幸福がたくさんあれば、幸福度は増すのではなかろうか。歌、旅、ガーデニング、読書、映画、ドライブ、料理。

 

    また、鴻上氏は俳優を目指す人に「人間以外で気分転換ができるものを見つけろ」とアドバイスする。人間は、苦しいと、恋人や家族に愚痴を言ったりする。しかし愚痴を聞かされる相手も自身に大変なことが起きていたりして、スレ違いになるケースもある。夫婦の場合、最悪、険悪な雰囲気になる。

 

    そういう時に、釣りをしたり、楽器を演奏したり、絵を描いたり、テレビゲームをするなどして、人間を相手にしなくても気分転換できたり、幸せな気持ちになるものを用意しておけば、随分助かるのである。それはつまりは、たくさんの喜びの種を集めることに他ならない。

 

では翻って、自分自身の小さな幸せの種を集めてみた。

・会社で飲むドリップ式コーヒー。私は必ずコンビニで買ってきた牛乳を足し、カフェオレにして飲む。仕事の合間に飲むこの瞬間が至福の時。

・昼休み中の昼寝。自席で15分ほどうとうとする瞬間がいい。昼寝できることの幸せを感じる。

・週末アフターファイブの本屋巡り。本屋が大好きな私は、大きな書店でぷらぷら本を探すのがお気に入り。1時間、2時間は平気でいられる。その時間はとても充実している。

・風呂上がりのアイス。酒を飲まない私のささやかな楽しみ。

・休みの日々は夏はクロスバイクのツーリングと、最近始めたパークゴルフ

・週末の夜はサッカーをダゾーンで観戦。土曜日はJ1、日曜日はJ2と見続けるのが楽しい。

・日曜20時からの大河ドラマ麒麟がゆく」。時代劇にはまり、歴史の勉強になる。

 

    以上、鴻上理論でいけば、小さくて些細な幸せはたくさんある。人からどう思われようと、自分が幸せを感じられればそれで良い。基本は人と競ったり比較をしないこと。冒頭の「出世が幸せの種」は結局は人と競った末の幸せであり、実現しないと即、不幸になる。My favorite things を自分なりに見つければよい。

 

    そうして種が芽を出し、大きな幸せの木になる可能性もある。高くアンテナを張り、小さな幸せの種を見つける地道な行動の積み重ねが、結果的に生きる楽しみにつながっていくのだと思う。

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昔、中日や横浜にいた種田という選手のバッティングフォームが好きだった