笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字785は「求」。幸せのために非地位財を求めよう

今日の漢字は「求」。求人、求婚、要求、請求。

 

幸せを追求するという行為は人間の永遠のテーマである。

 

では、幸せを感じるのはどういう時か。

    考えられる幸せは、昇進した、給料が上がった、車を買った、ブランド品を買った、結婚した、優しい家族に恵まれている、職場の人間関係がいい、自由にやりたい仕事ができる など。

 

   しかし幸福には、長続きするものと長続きしないものがある。

   例えば昇進や、給料アップ、車やブランド品の購入などは、長く続かないうれしさである。

   一方結婚した、家族に恵まれた、仕事が自由にできるなどは、長く続くうれしさと言える。

 

    これはどういうことかと言うと、前者は他人と比較して優れている喜び。人より早く出世した、他の人が乗れない車やブランド品を買った・・これらを「地位財」という。しかしこの地位財は、他人と比較して優れているうちはいいが、自分を上回る人が出てきたら、途端に幸福感は薄れるか、無くなる。

 

    逆に円滑な人間関係や、やりがいのある仕事など、他人と比べなくても喜びを感じられるものを「非地位財」という。非地位財から得られる喜びは長続きするのである。

 

    具体例で言うと、個人的な話だが、私は以前、仕事の関係である部署の課長に昇進した。その際私は嬉しくて幸福を感じたものだ。しかしその数ヶ月後、同期入社の同僚も別の部署で課長に昇進。ちょっとだけ優越感から幸せな時期はあっという間に終わり、幸福感は一瞬にして消えてしまった。

 

    逆に幸福感が続く例は人間関係。個人的に親しくしている会社の女性2人と定期的にランチを取っている。なぜか人数は増えず、ここ3,4年、ずっと男1人女性2人での雑談が定着している。

    私はそのランチの日が待ち遠しいし、ランチの時はすごく楽しく、時間を忘れてしまうくらい、至福の時を感じている。いわゆる長く続く幸福感の典型だと言えよう。

 

    このように「非地位財」から得られる幸福感を大切にしていくことで、長く幸福感を持続できるのである。

 

    また、幸福を考える際に、モノにお金を使うのではなく、経験や体験にお金を使う方が、幸福度は増す。さらにお金を誰かのために使った人は、自分のために使った人に比べて明らかに幸福感が高かった実験結果もある。少しの金額で他人のためにお金を使うことが幸福という見返りが得られるのである。

 

    幸福を感じるのは人それぞれ。要は人と比較するのではなく、「自分が幸せ」だと思える軸を持つことが、幸せを長続きさせる秘訣なのかもしれない。バカボンのパパではないが「これでいいのだ」という自分なりの幸せの価値観を早く見つけ、それを実践する人にこそが幸せの時間が長く過ごせるのだと信じよう。

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