笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字529は「嘘」。嘘八百の国とどう付き合っていくかは今後の課題である

今日の漢字は「嘘」。嘘をつく、嘘泣き、嘘寝、嘘で固める、嘘つきは泥棒の始まり。

 

    武漢から起きたコロナウイルスは結局どのように発生したのか、未だに解明されていない。中国政府はアメリカから持ち込まれたと嘘八百の主張をしている。完全に封じ込めたとも言ってはいるが、嘘だろう。誰も信用していない。また、原因がわからないから、再発防止も聞いたことがない。少なくとも再発防止は対応してもらわないと、再び痛いしっぺ返しが来る。

 

    日本で企業が不祥事を起こした際、必ず役所から要求されるのが、原因究明と再発防止。とにかく二度と同じ過ちを犯さないよう、徹底的に追求される。そういう意味で日本はしっかりしているが、中国にはコロナ禍の救世主だとかマスク外交とか、外にいい顔をするのではなく、しっかりコロナ禍に向き合ってほしいと思う。

 

    中国からの情報は嘘や歪んだものが多いが、人権問題についても、伝わってこない真実があるのかもしれない。

 

    20年前、中国は内陸の重慶に出張で入った際の、恐ろしいエピソードをひとつ。

 

   郊外に行く用事があり、車でとある村を通った時に、交通事故があった。人身事故で、女性が横たわっていた。既に死亡していたようで、周りには大勢の野次馬がとり囲んでいたが、車で通過しただけなのでその場はちらりと見るだけだった。

 

    半日郊外で仕事を終え、夕方再びその村を通った。その時に何と女性が相変わらずその場に横たわっていた。しかも「むしろ」をかけられて、足だけが出ている状態。事故が起きてから死体状態で1日ほったらかしだったのである。

 

   これはどういうことかというと、要するに身元がわかるものを本人が見に付けていないので、引き取り手が現れないということ。救急車で病院に持って行っても同じことなので、結局偶然知り合いが通りかかるまでずっと放置されるという人権無視の対応にびっくりしたものだ。

    それくらい中国は人口が多すぎて、戸籍を確認したり、誰か知り合いを探すなどという行為はとても面倒で行政が対応できないということの裏返し。結果的に人が虫けらのように扱われていることがひどく冷たく感じられたのである。

 

    日本なら人身事故が起きても警察の捜査力であっという間に身元を割り出し、連絡をとる。放置などしようものなら、真っ先に警察に批判の矛先が向くから、彼らも必死である。日本は治安がいいというのは、日本の警察の正義感や仕事の矜持などレベルが世界一だと思うし、国民からも尊敬される職業である反面、公務員であるから、勤務態度は常に厳しい目で見られる。程よくパワーバランスが保たれており、そういう意味で我々は安心できる国に住んでいるともいえる。警官ですら詐欺行為をしたり、賄賂を要求する国があるというから、日本の警官は本当に真面目だと思う。

   

    重慶のその一件は20年前のことなので、当然改善されているだろうし、今なら携帯電話を身につけていれば、すぐに身元を割り出すことが可能かもしれない。

    さすがに身元不明の死体放置ということはないだろうが、あの頃は中国もまだまだ発展途上国であった。

 

   ただ、そんな実態がもし今もあったとしても、そんな細かい情報は海外には伝わらないし、中国政府自体、悪い情報は出さない風潮にあっては、真実は見えない。中国国内ではコロナウイルスで一体どれくらいの人が亡くなっているかもさっぱりわからない。少なくとも平気で嘘をついて、悪い情報を隠蔽する恐ろしい国であることを、基本認識として持っておいた方がいいと思う。

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「嘘も方便」の術を身に付けたい