今日の漢字265
日本を含め海外の鉄道のレールは幅が微妙に違う。初めての海外旅行で、スペインのマドリッドからパリに移動する夜行列車に乗った時のこと。スペイン国境駅で列車が停止し、なかなか発車しない。車内でいろいろ情報収集すると、レールの付け換え作業をしているとのこと。そうなのだ、スペインとフランスのレールの幅は違うのだ。時間をもて余した小生は、列車から降りて、レールの付け換え作業を眠い目をこすりながらしげしげと見ていたのであった。
ヨーロッパの列車はコンパートメント方式で、日本の在来線の列車の広さよりも随分広いと感じたものだ。それもそのはず、日本のレールの幅は1067mm、いわゆる狭軌。ヨーロッパは1435mmの標準軌、スペインはもっと幅のある1688mmの広軌を採用。列車の大きさが違うのも当然であった。
もっとも日本の新幹線も1435mmの標準軌を採用しているため、揺れが少なく、安定している。山形新幹線のように、福島から山形方面に向かうレールは、新幹線から在来線に仕様が変わるため、レールが3本引いている光景を目にする。
なお、列車の旅情をかきたてるのは、日本のような座席の配列ではなく、明らかにコンパートメントに軍配が上がると個人的には思う。