笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字191

今日の漢字は「敬」。敬老、敬愛、敬礼、敬語、敬遠、敬具、鳥谷敬。敬遠と言えば、夏の全国高校野球。星稜対明徳義塾で、松井秀喜が受けた5打席連続フォアボール。厳密に全てが敬遠というわけではないが、全ての打席で勝負を避け、1塁に歩かせる意図で監督が投手に命じた采配。明徳義塾は世間から大きな批判を浴びた。勝利至上に偏りすぎ、スポーツマンシップに反する、高校生への指導としてあるまじき行為、勝負したかった選手が可愛そう、など。プロ野球ですら、自軍の首位打者の選手の打率をキープさせるため、2位の相手チームの選手を敬遠攻めにすることが批判される時代。ましてや高校生に似たようなことをさせるのは、「勝てば許されるのか」の批判には耐えられないだろう。明徳義塾のピッチャーは、逃げ続けたことに悔いが残るだろうし、当の明徳義塾は、何年もたった今でも、ダーティなイメージを引きずっている。大人や新聞社が作り出した、真夏の巨大イベントが、野球関係者全てを勝利至上主義に導いていると感じている人は多い。投手の投球数制限問題とともに、当の高校球児達が被害者にならないことを祈るばかりである。

f:id:laughing-egao:20191117173406j:plain

蟹江敬三はいぶし銀の役者だった。