今日の漢字680は「軽」。生活ダウンサイジングの雄、軽自動車
今日の漢字は「軽」。軽快、軽量、軽減、軽蔑、軽視。
生活のダウンサイジング。ライフスタイルをコンパクトにしてみる。そのひとつは軽自動車。
新車販売台数のうち、軽自動車は今やかなりの割合を占めている。その理由は、価格が安い、燃費がいい、税金が安いこと。特に軽自動車税は乗用車タイプで10800円。普通車の自動車税は1000CC以下の安いものでも25000円だから、その差は圧倒的である。
私は某都市に単身赴任していたときに２台目の車で軽自動車をリースして乗っていた。北海道仕様の４WDではあったが、重量が軽いためか冬場は雪道に滑りやすいという問題はあったものの、燃費もいいし、小回りもきいた。快適なドライブができた。高速道路でも普通に100キロが出せる。以前は確か軽自動車は80キロ制限だったと思うが、今やそんな制限もない。
高齢者が自動車に乗る場合、それほど遠出することはまずないから、家の周りでちょこちょこ乗る分には軽自動車がちょうどよい。
維持費用が安いことに加え、高速代金も安い。高速道路で、例えば札幌～旭川は普通自動車が3380円のところ、2740円で済む。軽自動車の高速代金は普通自動車の大体８割程度で済むから、経済的である。
もうひとつダウンサイジングは、スマホ。菅総理大臣の要請により、携帯電話会社はようやく料金値下げの重い腰を上げた。元々携帯電話料金は高いとの見方が圧倒的で、ドコモ、au、ソフトバンクの３強の寡占を防ぐため、格安スマホが登場した。楽天モバイルやYモバイルなどの会社は通信回線を大手から借りる立場であり、いまひとつ通じないという評判だった。今や高校生のみならず中学生もスマホを持つ時代だから、家族で合わせると結構な負担額になる。定年後の高齢者にとっても、通信料金の高さは家計にボディブローのように効いてくる。
携帯電話料金は国からの要請でようやく値下げとなり、20GBのプランで2500円程度まで引き下げられた。通話料金は別途３０秒２０円や、キャリアメールが使えないという問題はあるが、今はライン通話が当たり前であり、それほど電話機能を重視しない人は、このプランで十分であろう。
一方、楽天モバイルなどは、ひと月１GB以下であれば、１年間月額０円という驚愕の料金プランを発表。群雄割拠の通信業界のなか、競争により料金が下がるのはありがたいし、携帯料金の見直しは、生活をダウンサイジングするためのマストな取り組みとなる。個人的には、願わくば、いまだにバカ高い自宅のWi-Fi料金の方も値下げができるよう、対応してほしいものである。
