笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字299

今日の漢字は「汗」。発汗、汗かき、冷や汗、汗水、脂汗、寝汗、汗顔の至り。

   北海道の代表的郷土料理、ジンギスカン鍋。漢字で書くと成吉思汗。羊肉を使用し、玉ねぎ、もやしなどで炒めて特製のタレで食べる北海道人の大好物なソウルフード。由来は諸説あり、モンゴル帝国のチンギス=ハンが、遠征中に羊を兵士に食べさせたという説や、駒井徳三という満州の役人が、鍋羊肉という中国の羊肉料理を日本風にアレンジしたなどの説がある。

   由来はどうであれ、北海道人の屋外バーベキューと言えばジンギスカン。花見の季節は、札幌の円山公園で老若男女が集い繰り広げられる春の風物詩。ジンギスカンは匂いが独特なので、どこでジンギスカンをしているかはすぐわかる。その独特の匂いが服に付くので、そのあと街に繰り出すと、他人から嫌がられるという難点もある。ススキノにもジンギスカン店は数多あるが、2次会の店選びは注意が必要である。

   ジンギスカンには肉に既にタレに浸けてあるタイプと、肉タレ分離型のタイプがあるが、小生は断然分離派である。焼いた肉をタレに付けてから食べる方が、羊肉の本来の味が伝わり、旨味が引き立つ。既にタレに浸けてある肉を焼くと、タレの味が強すぎて、肉の良さが失われているような気がする。そのジンギスカンのタレだが、「ベル食品」と「ソラチ」という、道内2大メーカーが凌ぎを削る状態。どちらも甲乙つけがたいが、スーパーで見かけるのはベルが多い。バーベキューでは、プラスチックの容器にタレを入れるが、必ず酔ってタレをひっくり返す輩がいる。だからジンギスカンにはウエットティッシュが必携である。

    そんな楽しいジンギスカンだが、10年ほど前、東京で一時期ジンギスカンがブームとなった。羊肉がヘルシーであるとのことで若い女性に受け、多くのジンギスカン店ができた。しかしブームは長続きせず、いつしか人々から忘れ去られ、東京からジンギスカン料理が消えた。おそらくニオイのきつさが敬遠されたのではないかと推測している。

   東京で長期に亘ってご当地B級グルメの人気を博することは難しい。移り気な東京レディの胃袋を繋ぎ止めて置くのは並大抵なことではない。タピオカブームも、その傾向に打ち勝つことはおそらくできないであろう。

f:id:laughing-egao:20200225191825j:plain

冷や汗はできればかきたくない