今日の漢字669は「便」。トイレで便との格闘経験
今日の漢字は「便」。便利、便宜、簡便、方便、郵便、便乗。
「雑談力」の中で著者の百田尚樹がトイレの中でズボンが下ろせず、間に合わずに脱糞してしまう話が出てくるが、私は超便秘の悶絶体験。
持病の薬を飲んでいるが、副作用でひどい便秘になる。
しかも元来肛門が弱く、いわば切れて出血経験数多し。何とも情けない。
便が常に硬いので、日頃から苦しんでいた。
とある休日、それまで4日くらい排便がない日が続いていたが、自宅にいる時に突然便意を催した。
しかしトイレに入って踏ん張るものの、硬い便はなかなかスムーズに出て来てくれない。先っちょが堅すぎて、頭がつかえている。おそらく先頭は滅茶硬く、腸の中で詰まっているセンターから後方部は柔らかいものと推測。
力を入れて踏ん張るものの、今度は肛門が痛くなる。
出したい、出てこない、だけど痛いの繰り返し。
ムムム、敵は手強い。さてどうしたものか。
ここはウォシュレットで水かけ作戦。便に直接放水して柔らかくさせよう。
強度に放水するも便はうんともすんとも言わず、効果なし。ゴジラに水をかけるようなものだ。
業を煮やした私は突如としてひらめいた。
便を何とかして砕けばいい。私の娘が赤ちゃんのとき、便秘になった便を出そうと、妻が綿棒でつついていたことを思い出した。
地球にぶつかりそうになった隕石をブルースウィルスが爆破したアルマゲドン作戦だ。
一旦休戦し、パンツを上げズボンを履き直し、居間に戻って綿棒をゲット。
再びトイレに戻り、綿棒を片手に顔を出したゴジラの頭を綿棒でゴリゴリと崩し始めた。
グニャリ。力一杯便に当てたら、綿棒の柄がひん曲がった。
ひょえー。用をなさず。
再度休戦。こうなる先は爪楊枝しかない。
再びパンツ、ズボンを履き直し、台所から爪楊枝をゲツト。
ゴリゴリ作戦第二弾決行。
おー大成功。先端の硬い便が崩れ、ダムが決壊するように、中の柔らかいゴジラが噴出し、スムーズに流れ出て事なきを得た。弱い肛門がダメージを受けることなく、出血という最悪の事態は避けられた。
しかし手に便がつくというおまけはあったが。
トイレで格闘すること1時間。空しく時間を浪費した。
休日だから良かったが、平日であれば目も当てられない惨状となったかも知れず、ほっと胸を撫で下ろしたのであった。
考えてみれば、トイレの快適化にウォシュレットの果たした役割はとてつもなく大きい。
昭和の汲み取り式トイレ、いわゆる「ポッちゃん便所」経験者からすると、お湯でお尻を洗うという発想は、誰が考えたのか、スーパースペシャルな発明。私のようにお尻の弱い人間にとって、ウォシュレットはノーベル賞ものの大革命である。
外国人が大絶賛するメイドオブジャパンのウォシュレットは、トイレの心地よさを追及するとともに、快適空間化という大きな恩恵をもたらしてくれたと思う。