笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字390は「未」。未満を超えられない自分に腹がたつ

今日の漢字は「未」。未来、未定、未決、未成年、未解決、未勝利、前人未到志田未来


    友達以上恋人未満という言葉がある。


    要するに恋人にはなりたくない時の断りの常套句。
   私は何度この言葉で煮え湯を飲まされたことか。


   A子からは、
「このまま友達のままでいましょう。そうすればずっと仲良くいられるわ」。
   

   遠距離恋愛で、この状態が続くかどうか一抹の不安が的中したB子からは、「遠距離だから付き合うのはやっぱ無理。寂しさが募るだけだから。ごめんなさい」。

   年上の女性に告白して当たって砕けたC子からは、
「私は社会人。あなたは学生。住む世界が違うから合わないわ」。貧乏学生のお前なんかと付き合えるかということだが、「住む世界」などと上から目線の婉曲表現を使わないでほしい。

 

    思い出しただけでも。頭痛がしてきた。

    結局はフラれた恋の遍歴ということだが、結果として恋人以上という棒高跳びのバーはとても高く、何度挑戦しても跳ね返された苦い思い出ばかりである。

    一般的には恋人未満は使うが、恋人以下とは言わないところが憎らしい。以下ならイコールもあり得るが、端から恋人のレベルに達していないから、未満なのである。「未」という「届かぬ」文字を使うことに、「あなたは恋人の基準に達していないのだ」ということをはっきり伝えられる、これほど便利な言葉は無いと畏れ入る。

    しかし当たって砕けずに、不撓不屈の精神で恋を成就した人もいる。

   

   知人で、同じ女性に何度もチャレンジしてハートを射止めた例がある。3回フラれたが、4回目で成就させた。
   

    彼氏と別れるまで待つと言って、本当に元カレと別れた後に付き合った強者もいた。
   

    恋人未満だからといって、それを恋人以上にするための努力の差は、ほんの少しだけかもしれない。諦める人は、その差がとてつもなく大きく思えるのかもしれないが、諦めない人は、その差が埋められると考える。だから成功するのだ。

   私の場合は、基本的にあっさり性格なので、執着しない。だからきれいさっぱりと諦めて、次の棒高跳びに挑戦することの繰り返しだった。

  
    最近の若者は、自分が失恋で傷つくと大きなショックを受けるから、告白しないケースが多いと聞く。フラれた経験が山ほどある私は一体何回傷ついたことか。それでも平気に生きている。 失恋は苦い経験でもあるが、フラれる度に「今度はこうしよう」と、次に活かせる戦略を練ったものだ。ちょっとずつではあるが、心の成長が遂げられていたと思う。ファーストペンギンではないが、チャレンジしないと面白い人生にはならない。

 

 若者よ。もっと恋に冒険しよう。

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どこかに未開拓の市場はあるはずだ