笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字389は「晩」。晩ごはんのおかずは何じゃらほい

今日の漢字は「晩」。今晩、晩御飯、晩婚、晩春、晩年、大器晩成。

 

    今は無くなってしまったテレビバラエティ、電撃レポート「突撃!隣の晩ごはん」。

    落語家のヨネスケが一般の家のお宅をノーアポで訪問し、その日の晩ごはんをいただくという突拍子もない企画。

   1985年から2011年まで20年以上続いていたというから凄い。素人参加が視聴者の興味をひいたのであろう。

 

    そんなヨネスケの講演会を聞きに行ったことがある。

    講演会の半分くらいはこの番組の話だったと記憶しているが、多くの家庭では、ヨネスケが突然お邪魔しても快く取材に応じてくれたことや、実はご家庭の夕食の献立はカレーライスが半分くらいと実に多いこと、突撃したご家庭に快く取材に応じてくれて、夕飯をご馳走になるものの、そのおかずがあまりにもまずくて困ったことなど、さまざまなエピソードを披露していた。

    ちなみに美味しくない料理に当たっても、「まずい」とは口が裂けても言えないので、その時は「まずまずですね」と言うとのこと。

    もしグルメ番組でグルメレポーターが「まいうー」ではなく、「まずまずですねー」と言えば、美味しくないということを知っておいた方がいいのかもしれない。

 

    個人情報保護や個人の権利が叫ばれる中において、タレントが夕飯にノーアポで突撃するレポートは、今の時代はなかなか番組が成り立たない。

 

    テレ東の「モヤモヤさまーず」や、北海道ローカルでタカトシが街をぶらり歩く「タカトシランド」のように、たまたま見つけた店にノーアポで訪問し、お店を紹介しているが、その店にとっては集客につながるから良いが、個人宅にお邪魔していきなり夕食を食べるというのは、かなりハードルが高い。

 

    番組で一般人にドッキリを仕掛けることもめっきり減った。昭和の時代は、「元祖ドッキリカメラ」や「スターどっきりマル秘報告」のように、普通に一般人にドッキリを仕掛けていたが、今は人権問題に絡んだり、警察沙汰になったりというリスクがある。ドッキリを仕掛けた相手が組員なら洒落にならない。最近では芸能人が芸能人にドッキリを仕掛けるという全く毒のない、公共の電波を無駄にする番組が多く、テレビ局の企画力の限界を露呈している。

    友人の友人が劇団員で、一般人のフリをしてドッキリのインタビューに答えていたことがあり、テレビ局のコンプライアンスもあてにならないことを、頭の片隅に置いておいた方がいいかもしれない。

 

     なお、ヨネスケは千葉県出身。芸人、はなわの歌「千葉県」でヨネスケが登場するが、何度も馬鹿にしたようにヨネスケが連呼され、当の本人は迷惑だろう。

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ダ・ヴィンチ作「最後の晩餐」は一度見てみたい