笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字270

今日の漢字は「鶏」。鶏肉、養鶏場、棒々鶏、軍鶏、鶏鳴。

   故事成語で有名なのは、鶏口牛後。むしろ鶏口となるとも牛後となるなかれ。「大きな集団の末端にいるよりは、小さな集団のトップとなる方が良い」ということ。サラリーマンを辞めてベンチャー企業の社長になったり、自分で事業を起こす人は多い。小生の知人でも大手広告代理店を部長職でありながらも投げ打って、小さなレストランを開業した人がいる。浮き沈みの激しい飲食業界にあって、そうした逆風をものともせず、比較的繁盛していて、もうかれこれ10年続いている。

   その人とは会社員時代にお酒を飲むことが多かったが、よく会社の愚痴を聞かされた。しかし独立してからは、生き生きと仕事をしていて、毎日が楽しそうである。

   彼は、まさに鶏口牛後を地でいく成功事例であろう。世の中サラリーマンばかりではなく、政治の世界も同じ。利害がぶつかる度に、新党を作って飛び出す議員がいかに多いことか。大政党の中で陰に隠れるか、はたまた小さいながらも党首を目指すのか。野望や大志を持つ人間は、牛のケツを付いていくよりも、先頭で風を切って歩きたいのだ。

    しかし思うに、鶏口牛後を目指すのは、いつも男。女が先頭を切って自ら引っ張る姿を見ることは稀。女性の本能には、自分が世界を変えたいというと野望はないのか。ヒラリークリントンを除いて。

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双葉山「いまだ木鶏たりえず」の言葉は好きである