笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字1047は「概」。古い概念はアップデートしなければならない

今日の漢字は「概」。概況、気概、概略、概要。

 

 先日、女性年下上司から年上男性部下への指示語が日本では発達していない話を、いつもランチをとる女性2人に話をしたら、猛反発をくらった。

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その時の会話は以下の通り。

女1「「コピーとって」と上司から頼まれた場合、それは女性だろうと、男性だろうと関係ない。性別関係なく、当たり前の表現だと思う」

私「言い方ってあると思うね。年上の人に頼むのだから、「コピーとって頂戴」とか、「コピーとってください」という表現もあるはず。私が上司の時は、年上の男性部下には敬語で接していた。だから年上も年下も見境無く「コピーとって」と女性の年下上司から断定口調で言われたことにいらついたんだ」

女2「男の年下上司なら気にならないのに、女の年下上司ならいらつくってわけわからない。結局自分の方が年上だから偉いって聞こえるけど」

私「確かに考えすぎなのかもしれない。男性だから、女性だからというくくりが、そもそも性差別なのかも。年下の女性上司から指示される経験に慣れていないから、戸惑ったというのが事実なんだ」

女1「やっぱりその感覚は変。上司なんだから、どんな言葉で言われようと、いらつく場面ではないわ。ましてやパワハラのようにきつい言葉を投げかけられたわけでもなく、単に「コピーとって」は、普通の指示。上から目線でも何でもないと思う。そもそも上司なのだから、上から目線なのだけど」

私「女性活躍と言いながら、女性上司からかけられる言葉に敏感になる男性もいるから、今は戸惑うかもしれない。でも今後そういう指示語が当たり前に定着していくんじゃないか」

女「ちょっと考えすぎ。というか、古い考えだわ」

 

 結局私が考えすぎということで終わったが、根本にはまだ昭和の職場のように、男性は仕事でバリバリ、女性は補佐するという概念が抜けきれていないのかもしれない。まさに男尊女卑の古い概念がアップデートできていない。心のどこかに、年下の女性上司に使われることへの抵抗感があると思う。もっと脳を柔らかくしていく必要があると反省した次第。

 

 日本の企業は次第に女性社長は増えてはいるものの、上場企業のうち、女性社長が占める割合はわずか1.1%。約3800社中46人しかいない。女性社長、女性上司が増えていけば、女性からの指示語に戸惑う男性は減ると思うが、日本社会の変化は遅い。ジェンダーギャップ指数も日本は120位と先進国では最低。女性活躍はかけ声だけで、世の中の男性経営者は、「自分の後任に彼女を社長に」との決断に躊躇する実態が依然としてあると危惧する。漫画の世界ではあるが、「相談役島耕作」では、家電メーカーテコットの社長には女性が就任し、年下の取締役と丁々発止の議論を展開する。時代の先を行ったストーリーであるが、そんな時代があたり前となるのは、保守的な風土の日本では少なくともまだ20年以上はかかると私は見ている。

 

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良い習慣を続ける気概を持ちたい