今日の漢字1040は「統」。ひとつに統一しよう

今日の漢字は「統」。統合、総統、統計、統率、大統領、統治。

　ひとつに統一した方がいいと思うものを考えた。世の中沢山の選択肢があって競争が働いて消費者にメリットがもたらされる場合もあるが、逆にひとまとめの方が効率がいいものも多い。そんな大合併パターンを考える。

　JR。昔の国鉄のように、一緒になってもいいのではないかと思う。国鉄の分割民営化後は、お互いの会社が鎬を削って切磋琢磨していたが、JR北海道やJR四国は規模が小さくて青息吐息。競争といってもJR同士の競争はなく、バスや飛行機、自家用車との競争。消費者にとっても分割したメリットはない。大合併してほしい。

　東京メトロと都営地下鉄。そもそも何で一緒にならないのか。私は初めて東京に行った時、迷ったのがこれ。同じ都内で地下鉄の運営会社が２社はありえないでしょう。外国人にしたら絶対に迷し、文句の元。国際都市東京の悪しき恥部である。これまた全く消費者目線ではなく、公務員のやることだと批判されてもおかしくはない。どうして合併を誰も言い出さないのか、不思議でしょうがない。

　野党。いい加減一緒になればいい。野党が分裂しているから票が割れ、結果的に自民党が政権第１党となる。およそ10年前の政権交代時に民主党がしっかり政権運営をしていたら、２大政党制が実現できていたかもしれない。結局、今の自民党も、政権交代の危うさがないから、怠慢になる。モリカケや桜を見る会のように、だんだん緊張感が薄れ昔のようにやりたい放題になる。いつでも政権交代があると思えば、こんなことにならない。そうういう意味では政権交代でがらりと変わるアメリカのような方式が、本当の意味で国民が政治に参加するきっかけになるかもしれない。

　電力会社。といっても送配電会社。電力会社は２年前に分割して、発電、小売会社と送配電会社に分離した。日本全国送配電網はくまなく行き渡っているから、運営する会社はひとつでいい。そもそもこんな狭い国土に10個も電力会社があるのは非効率。30年後には３社くらいになっているだろう。

　キャリア航空会社は１社でいい。これまたこんな狭い国土に大手キャリアは２社もいらない。昔は３社（日本エアシステム）もあったのが嘘のようだが、１枚岩になって、世界の航空会社と戦うべき。日本国内で疲弊していてもしょうがない。

　最後に西暦の統一。もう和暦はいいでしょう。面倒くさくてしょうがない。役所や歴史家、天皇を擁護する人は絶対に反対だろうが、無くても十分。国内だけにしか通用しない元号は、グローバル時代には通用しない。相変わらず鎖国のように旧来と変わらない日本の姿勢を鼻で笑う外国人は間違いなくいる。そもそも外国人が大量に入ってきてグローバル化すれば、彼らにとって元号は、無意味。それでも頑なに死守していくのだろうか。おそらく100年経っても変わらないんだろうなーと諦めの自分がいる。

　家電も自動車も銀行もとにかく日本は何でも数が多い。世界で戦うためには合併で大きくなって対抗すべきなのだろうが、そう簡単に事が運ばないのが日本の特殊性なのだと思う。