笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字1037は「尻」。焼尻島のような離島は物価が高い

今日の漢字は「尻」。目尻、言葉尻、帳尻、尻上がり、塩尻

 

 以前、ディアゴスティーニ社が発行している「日本の島」の創刊号を購入したが、2号目以降は買っていない。1冊700円を毎週買い続けるのは無理で、財布にそんな余裕はない。しかしながらこれをきっかけに日本の離島に興味を持ったのも事実である。

 

 北海道の日本海西部に天塩島と焼尻島という島がある。こぶりな島で、天売島は天然記念物のオロロン鳥が有名である。焼尻島に1度だけ日帰り観光したことがある。ここは羊を放牧しており、サフォーク羊が有名。その肉は柔らかくて旨い。高級レストランでも提供されていて、人気である。

 

 その島への渡航で印象に残ったのは、島自体のことではなく、島で働くであろう若者が焼尻島に向かうフェリーに乗り込んできたきた時。なぜそれが目についたかというと、その青年が大きな袋に食料品をはみださんばかりに詰め込んでいたから。カップラーメンやスナック菓子なども大量に買い込んでいた雰囲気である。それを見た瞬間察知した。「島の物価は高いから、本道側の羽幌町の安いスーパーで食料品を買い込んだのではないか」。本人に確かめたわけではないが、島で暮らす人びとの大変さを垣間見た気がした。食料品などを島に運ぶには輸送費がかかるから、当然それは物価にも反映される。ガソリンも少し高くなるが、それはしょうがないと諦めるしか無い。「少しでも安く生活したい」と思うのは、当然の成り行きである。

 

 離島に住んだことがないからわからないが、移動も大変で、都会に行くのもひと苦労だと思う。まずは本道まで出るのにひと苦労。そこからさらにバスなどを乗り継いで目的地に行かねばならない。天売島、焼尻島は、本道側の羽幌町に1時間ほど船に揺られて、そこからバスに乗り継ぎ、旭川や札幌に行く。羽幌からどちらの町に行くにしても2時間以上はかかるから、大変である。

 

 北海道の離島ですらこのような状況なので、日本の他の離島、小笠原諸島や、瀬戸内海の島々、対馬壱岐などに住む人々が都会に出ることも大変ではないかと感じてしまう。「別に都会に出る必然性は全くない。島の自然に囲まれて過ごす方がよっぽどストレスがなくていい」という意見もある。全てを都会を中心で考えると、「離島=不便」と思いがちだが、島で住むことは、都会では経験できない心豊かで快適な生活ができているかもしれない。テレワークやワーケーションで何が何も都会で働かなくてもいい時代である。

 そういう意味では、冒頭の食料品を大量に買い込んで天売島に渡った青年の気持ちに立てば、物価は少し高いかもしれないが、それ以上の充実した島での生活があるかもしれないと思ってしまうのである。

 

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