笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字は1029は「傷」。「粗大なる記憶傷害」の認知症対策をどうしよう

今日の漢字は「傷」。軽傷、負傷、傷跡、殺傷、傷心、感傷、中傷。

 

 知人の親が認知症になり、本当に認知症は身近な問題になりつつある。

 

 そんな話もあり、向学心の観点から、「絶対ボケない生活」(フレディ松川)を読み、認知症についての視野を広げてみた。

 

 筆者がいうところの認知症とは、「粗大なる記憶傷害」により、自分が行った行為自体をすぐに忘れてしまったり、「見当識」(基本的な状況把握)を失い、自分の目の前の相手が誰だか、いま何月何日か、さらには自分が今いる場所すらわからない状況を言う。そしてやがて徘徊をはじめとする通常の一般的な社会生活を営めない状態になる「進行性」の病気であるとする。

 

 この表現で注目すべきは「進行性」。治癒という結論に達しないがゆえ、認知症の高齢者の介護は、いつ終わるとも知れない「地獄になる」と言われる所以でもある。

 

 では、ボケないためにどうするか。松川氏は、「脳を上手に使え」と指摘する。ボケるというのは、脳の一部が働かなくなること。脳を鍛えながら、適度に脳を使う。ちなみにボケて入院する男性の職業で最も多いのは公務員だという。前例主義で新しいアイデアで何かを為すことが少ないと、脳を自然と使わなくなるからボケると筆者は分析している。

 また、少し脱線するが、バーのママさんはボケないという。バーのママさんは独身者が多く、お金の心配があることや、有名人や金持ちを顧客にしたい名誉欲、いつも見られているためお洒落をする色欲、そして嫉妬の感情も渦巻く。いつもお金の計算を欠かさないのでボケる暇はないのだという。

 

 ボケやすい人の性格は、几帳面、常識にとらわれる、他人に迷惑をかけるのは大嫌い、上から言われたことには素直に従う、無駄使いをしない、趣味が少ない、人と会うのが苦手など。一方ボケない性格の人はその逆。おおらかだったり、言いたいことを言ったり、異性が好きだったり、ロマンティスト、興味のあることにどんどん首を突っ込む人はボケない。

 

 あとボケない秘訣は「何とかなるさ」。くよくよしても仕方がないと物事を常に前向きに考える人はボケないのだ。歳をとってからストレスを貯めないことが一番だという。

 

 さて、会社を定年退職すると、途端に脳を使わなくなる。定年後の退屈な時間をどう過ごすか、その時間の過ごし方が大事だ。例えば料理をする、社会と交わる、カラオケをする、生き甲斐を持つ、とにかく外出する、人が喜ぶこと、人の役に立つことをすべきと指摘する。

 

 最後に筆者は、「人間はどこかで人の役に立ちたいと願っている。必要とされなくなったとき、生き甲斐がなくなるのだ」という。そういう意味では、いつまでも社会と接し、人の役に立つ何かを生涯の友とできれば、少なくともボケるという危険性は少しでも回避できるのではないかと思う。

 

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恋の火傷はしたくない