笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字1010は「拘」。物事への拘りは多い

今日の漢字は「拘」。拘束、拘留、拘置所

 

「拘(こだわ)る」という言い方がある。

 拘るとは、比較的どうでもいい事を気にしすぎて、いつまでも気にかけたり必要以上に手を加えたりしたがること。

 

 仕事では例えば、「課長は細かい文章表現に拘りすぎだ」とか、「義父はちょっとしたマナーに拘る」とかマイナス表現で使われることが多く、本来は細かい、どうでもいいことに拘泥することを指す。しかし時に商品の販売、特にラーメンなどで、「匠が作り上げたこだわりの一品」という言い方をする。冷静に考えると、どうでもいいところに手をかけて作り上げた商品との解釈だが、こう言われると、匠がもの凄く手間暇をかけて作り上げたので美味しいと錯覚してしまう。

 

そんな拘りの例。

 

 知人で、熱狂的な北海道コンサドーレ札幌のサポーターがいるが、彼が飲むビールはサッポロビールオンリー。サッポロビールがチームスポンサーであるがゆえの彼なりの拘りで、決して他のメーカーに浮気をしない。コンサドーレが勝利した日には、サッポロクラシック(北海道だけの限定販売品)で乾杯するという徹底ぶり。札幌愛を感じてしまう。

 

 同じように酒好きの友人がいるが、彼はワイン通。しかも自宅にワインセラーを持ち、ちまちまと珍しいワインを見つけて買ってきてはストックしている。彼の拘りは、買ってきたワインをその日のうちには絶対に開封しないこと。いわば必ず一旦ワインセラーで寝かせ、何日か熟成させてから味わう。「何ですぐに飲まないのか」と聞くと、「すぐ開封するのは、そのワインに失礼だ」とか。彼は、楽しみをあとに取っておく主義で、「その日に飲むワインは今買ってきたばかりのワインではなく、以前から寝かせてあるワインをチョイスして飲む。それがワイン通の醍醐味だ」とのたまっていた。私はワインを飲まないので、その拘りは理解できない。

 

 さて、私の拘りは、風呂に入って体を洗う際は、必ず右腕から洗うこと。100%習慣化している。これは左手でスポンジ、右手で石鹸を持つから当たり前なのだが、右腕から洗わないと気がすまない。

 あと、しょうもない拘りは、多分多くの人がそうであろう、お弁当などで「好きなおかずは最後に食べる」拘り。お弁当のおかずをどう食べるかについては、最初に食べる派、最後派、気にしない派と分かれるが、私は圧倒的に最後派。さきのワインの友人と同様、楽しみは最後にとっておく拘りがある。好物のエビフライなどは敢えて最後に食べてフィニッシュ。この快感がたまらない。「しょーもなー」の大ブーイングだろうが、拘りだからしょうがないし、直す気もない。

 

 得てして生活する中では、どうでもいいことだらけで、拘りも人それぞれ。人様に迷惑をかける拘りは良くないが、「体勢に影響ない、人畜無害の拘り」は、人それぞれあってもいいと思う。

 

f:id:laughing-egao:20220221194913j:plain

血液型に拘る人は多い