今日の漢字1007は「甲」。生き甲斐、働き甲斐を見つけよう
今日の漢字は「甲」。甲子園、甲殻類、甲冑、亀甲、甲乙つけがたい。
楠木新氏の「定年後のお金」でこんなシーンが出てくる。
サラリーマンから独立したあるコンサルタントが開いたセミナーで、参加者から、「定年後にやるべきことを見つけなければならない」との発言を聞いて、飛び上がるほどびっくりしたという。定年後に自分で何をしたらいいかわからない人がいることに、コンサルタント氏は驚いたのである。
その事例を引き合いに出して楠木氏はこう指摘する。「会社で働いていれば、やりたいことがなくても、生きていけることができる。しかし定年になれば、会社からの指示命令が無くなる。自分が動かなければ、周囲は何も動かないことに気づく人は少ない。言葉を換えると、会社という共同体から離れた時には、自分なりに働く意味や生活する意義を見出すことが求められる。ところが主体性を持たない状態では、人生や生活への意味を見出すことができない」。確かに日々会社に行っていれば、「仕事をして給料を得る」という、わかりやすい生き甲斐、働き甲斐があるが、定年と同時にそれが無くなる。会社にどっぷり依存してきた人にとって、生き甲斐ネタが無くなって始めて「何をしたらいいかわからない」となる。
知り合いで、「趣味は仕事だ」と豪語してとにかく馬車馬のように働く、仕事好きな人がいた。その人は、「勤めている会社で働くことが趣味」。そんな人は仕事が無くなったらどうするのだろう。上記の言葉を反芻すると、「趣味の仕事が定年と同時に無くなったらどうするのですか」と聞いてみたい。現役時代はそれでいいかもしれないが、仕事のない残り20数年を「やることが無い」と嘆いて終わるのだろうか。
大前研一氏が、50代、60代はやりたいことを30個くらい用意しておけと主帳していた。日頃からそうしたことを考えておかないと、いきなりやることができないから心構えが必要なのだ。
そんなわけで、「やることがない」を打破するために、個人的にやりたいことを書き出してみた。
まずは、とにかく働く。何でもいい。アルバイトでもシルバー人材センターでもいい。働くことで社会との接点を維持する。働くことは「傍を楽に」すること。社会のために中高年なりの労働を提供する。
趣味は「一人でやるもの」と「団体でやるもの」をバランスをとる。
団体は、何かのサークルに入る。今やっている読書会の参加は継続。あとはダンスでも楽器でも合唱でも何でもいい。団体行動をする。一人でできることは何でもある。今やりたいのは、ソロキャンプと海釣り。雪が融けたらチャレンジしたい。あとは楽器。ウクレレを習ってみたい。
さらにはボランティア。無償の労働提供も社会とつながる大事な取り組みである。
最後にブログは、とにかく続ける。ネタが無くても絞り出して続ける。
こうして考えると、まだまだやりたいことはたくさんある。
知恵を絞り、生き甲斐、働き甲斐を自分で見つけるために、今からでもそうした準備をすることは、全く遅いこととは思わない。