笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字1006は「善」。一日一善を単位にしよう

今日の漢字は「善」。善良、善戦、改善、親善、善後策、善処。

 

ニューコンセプト大全」(電通Bチーム著)より。誰も知らないようなマニアックな単位、語呂のいいオリジナル単位など、単位で人を動かす、単位から商売につなげる発想を「単位マーケティング」と名付けている。

 

 単位の機能は「定量化される=比較できる」機能をマーケティングに活かすこと。

 一例はビール。

 IBUという単位がある。International Bitterness Unitsの略で、苦味を表す単位。通常飲むビールはIBUが20程度で、苦いビールで40〜60。ミッケラーというクラフトビールメーカーが1000IBUという製品を出している。苦さを数値化することで、「どれだけ苦いのか」の人間の好奇心を刺激するネタにもなる。

 

 世界的なスポーツメーカーナイキが開発した「FuelBand」は活動量の新単位。「朝のワークアウトから夜の本格的なワークアウトまであらゆる活動を計測する、世界初、世界共通の活動量の単位」だとか。

 

 漫画家の久保ミツロウ、エッセイストの能町みね子らが提案したのが「シニタ」。スマホの液晶保護フィルムにゴミが入った時に、ツイッターで「死にたい」と打ち込むと気持ちがスッキリすることを発見。そこで、死ぬほどでもないような些細な出来事を「1シニタ」という単位にしてみた。この単位は、自分の感情を数値化することで他人と共有できるようになっている。自分の感情を数値化する時代がくるかもしれない。

 

 タイツを選ぶ際の密度の単位「デニール」を生かした商品がある。デニールの数値が高いほどタイツの肌の透け具合が減る。普通の黒タイツが60〜80デニールに対し、冬のタイツは120デニールと、厚め仕様。これも数値で暖かさや見栄えを客観的に判断させているのだ。

 

 では、マイ単位を考えてみたい。遊園地のジェットコースターの絶叫度を示す単位「1ゼッキョー」。乗客の「きゃー」という音を地道に拾い、数値化する。絶叫度を数値化することで、どれだけ凄いかを乗客にアピールできる。富士急ハイランドの絶叫マシン「高飛車」は100ゼッキョーとしよう。

 

 会社生活の充実度を示す「会社充実度単位」、略して「シャジュール」。社員は朝出社したとき、「充実している」「まあまあ充実している」「どちらでもない」「少し悪い」「最悪」のボタンをタイムカードに押す。それを集計して、毎日社長に届ける。「最悪」があまりに多ければ社内改革につなげる。マイナス100シャジュールの社員は退職予備軍。

 

 一日一善ならぬ、社会貢献活動は「1コウケン」。数値化して就職活動の履歴書に記載しよう。「学生時代、50コウケンしました」となると、採用にぐっと近づく。社会貢献活動を見える化するというのはどうだろう。

 

 「1いいね」ではないが、単位も時代とともに生まれ、流行り廃りを繰り返しながら定着していくのだろう。

 

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