笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字1000は「向」。ロシア・ウクライナ問題の動向が気になる

今日の漢字は「向」。傾向、安定志向、向上心、対向車線、北に向かう。

 

 ロシアとウクライナの睨み合いが続き、今後の動向が気になる。両国の緊張が高まる中、プーチンもどこまで本気なのか読めない。いつも思うが、ロシアは極めて不気味な国である。

 

 だが、元々はウクライナもロシアの前身、ソビエト連邦の一員。ということで、ソビエト連邦に思いを馳せる。

 今やソビエト連邦の存在を知っていた人も40代以降かと思う。私の青春時代はバリバリソ連が元気だったから、ソ連が崩壊すること自体が信じられない衝撃であった。あれほどの大国があっさりと崩壊するのを目の当たりにし、当時は、「何が起きてもおかしくない」と身を引き締めたものだ。

 

 私は中学・高校と地理が好きで、大学入試センター試験の前身、共通1次試験の受験科目が地理Bだったこともあり、よくソ連について勉強した。

 

 ソ連で思い出すのは、ソフォーズとコルホーズ。ソフォーズは国営農場、コルホーズは集団農場。土地や農具などを共用して農業を営む形態である。ソ連共産主義だから、一生懸命働こうが働かまいが、給料は変わらず皆平等。だから一生懸命働くモチベーションが起きず、それが生産性を阻害し、国力の低下につながった。

 

 あと、ソ連で思い出すのは重工業。とにかく資源が豊富な国で石炭や鉄鉱石がよく産出する。鉄鉱石はクリボイログ、油田はバクー、ウラル炭田、ドネツ炭田、重工業都市チェリャビンスク、スベルドロフスク。なぜかこれらの名称はいまだに覚えているから不思議だ。試験に出ると必死で覚えたが、社会人になってからは何の役にも立たない。しかし、たまにニュースで都市名が出てくると、「おー懐かしい」と思ってしまう。

 

 資源国ロシアは今も健在で、EU諸国に天然ガスをパイプラインで輸出している。もしEUがロシアに経済制裁を課すと、ロシアはEUに送る天然ガスをストップさせると見られている。エネルギーの安全保障は、ひとつの方程式が崩れると一気に危機に陥るからやっかいである。

 

 そんなソ連も、元気な頃はアメリカとの冷戦時代の主役であり、宇宙開発でもアメリカと鎬を削った。西側はNATO、東側はワルシャワ条約機構を形成し、ソ連は東欧諸国やキューバを取り込んで、「東の横綱」気分を謳歌していた。しかし、民主化運動の激化で、東欧諸国が次々と離脱、ソ連は裸の王様となっていった。

 

 今や世界の覇権が米中に移り、ロシアの威光は以前ほどではないが、プーチンは密かに「強いロシア」の復権を図っているに違いない。ウクライナとの戦争という事態が起きれば、世界を揺るがす大きな事態になるだけに、何とか避けたいが、歴史は繰り返さないことを祈るのみである。

 

 なんだかんだでこのシリーズも1000回となった。いつも駄文にお付き合いいただき、感謝感謝である。「続けることは、始めることより難しい」を心に秘め、これからもなんとか続けていきたい。

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一向に上手くならない文章レベルは何とかならんか