今日の漢字979は「堂」。三省堂の辞書が改訂になった
今日の漢字は「堂」。講堂、本堂、博報堂、正々堂々、二階堂ふみ。
三省堂の国語辞典が8年ぶりに大改訂の新聞記事を見た。収録項目84000語。そのうち新語が3500語というから凄まじい。まさに言葉は生き物というが、どんな意味で使われているか知らない言葉も多い。そんな新たな語句にはどんなものがあるのだろうか。
聖地巡礼、ソーシャルディスタンス、ESG、フレイル、ポチる、ワンチャン、
リカレント教育、受け子、自分ごと、デジタルトランスフォーメーション、センベロ。
これらの言葉は馴染みが多く、すんなり頭に入ってくる。
しかし、以下の言葉はわからない。
主語が大きい・・自分の見解があたかも一般的な意見のように主張することに対するツッコミ。子どもが小さい頃は「みんなが買っているゲームだから欲しい」という表現は、「主語が大きい」と言うこと。
悪目立ち・・人目に立つが、見る人は良くないと感じること。「その服派手だねー、でも悪目立ちするわ」
ノームコア・・究極の普通を示すファッション用語。「いろいろな服を着たけど、結局はノームコアに落ちついたわ」
爆誕・・衝撃的な影響をもって生まれてくること。コロコロコミックの漫画から登場した。
ゾーンに入る・・集中力が高まり、周りの音などが意識的に排除され、活動に没頭できる状態。
ニコイチ・・複数の個体から1個の個体に生成(2個から1個を作る)。
棒人間・・極端に人間をデフォルメし、手足を棒のようにイラスト化したキャラクター
知らない言葉が多い。若者はこれらの言葉を知っているのだろうか。しかしこれらの言葉を知らなくても、日常生活には全く支障がないから、ノープロブレムではある。
一方、今回の改訂を機に辞書から消えた言葉もある。
ウォームビス、携帯メール、コギャル、スッチー、赤外線通信、同期の桜、着メロ、パソコン通信、派手婚、ペレストロイカ など。
確かに使わない言葉のオンパレード。スッチーなんて使おうものなら、若い女性から「古い」と軽蔑されそう。よくとんねるずが、「スッチーとザギンにシースーを食いに行く」と業界用語で表現していたが、スッチーのみならず、スチュワーデスも辞書から無くなっているのだろうか。あとは、同期の桜。今や入社が同期で「同期の桜」と連帯を強めたとしても、どれだけの社員が残るのか。雇用の流動性が激しい社会においては、同期という言葉も無くなるのだろう。
最後に自分で「今後流行りそうな言葉」を創作してみよう。
「爆勉」・・猛勉強以上に勉強すること。一夜漬けの場合に使う
「山林買い」・・ソロキャンプの普及で山林を買う人も増加中。トレンドになる気配
「墓活」・・終活の行き着く先はお墓。自分のお墓は自分で作る。マイ墓ブーム到来。
「ぶさい婚」(ぶさいこん)・・美貌がそうでもないお笑い芸人がなんと結婚。驚天動地の結果に「ぶさいくでも結婚できる」。多くの女性の支持を得る。
「コータロー打ち」・・清宮幸太郎が大ブレイク。ホームラン連発で彼のバッティングをこう呼ぶようになる。
「なるあつ」「なるぬる」「なるから」・・「なるはや(なるべく早く)」という表現があるが、なるべく「熱く」、「ぬるく」、「辛く」。つまり、「なる◯◯」。流行らないだろうか。どれもないだろうなー。