笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字975は「借」。図書館でたくさん本を借りよう

今日の漢字は「借」。借用、借款、借金、借家、猫の手も借りたい。

 

 図書館でたくさん本を借りようの話。

 書籍は毎日凄まじい勢いで発行されている。書店に行くと新刊本で溢れていて、何を読んでいいかわからない。その中で良書を選ぶのは至難の業である。買ってみたけれどスカスカで失敗だったというケースも往々にしてある。本の値段自体は20年前とそれほど変わっていないが、趣味娯楽の多様化や通信費の増大などで、本にお金を使う余裕はなくなりつつある。そうしたなか、使い倒したいのが図書館である。

 

 私は個人的に、住民税を収める以上、行政サービスはしっかり受けるべきだというのが持論であり、そのひとつが図書館の活用。自腹で本を買わなくても、「本を読む」目的は達成できる。よく作家や著述家は「本は自ら自腹を切って読むべきだ」と主張するが、私はそうは思わない。図書館で借りて、もう一度読みたいとか、手元にずっと置いておきたいと思う本は、改めて買い直せばいい。事実、買ってきて1回読んだ本は、再読したいと思わない限り、即BOOK OFF行きである。だから図書館から借りてきても同じことなので、なるべく多くの本を読みたい私のスタイルからすれば、借り倒すというのは、いたって許されるべき行為だと思っている。

 

 そんな図書館も10年くらい前からは、ネット予約が当たり前となり、便利になった。わざわざ図書館に行く必要もなく、街の中にある貸し出し専用カウンターに行き、予約した本が受け取れる。本の返却時も返却BOXがあるから、いつ返却してもいい。最近の図書館では受付の女性から「ありがとうございました」とお礼されることも多く、なんだかむず痒い。外部の企業に委託されているからか、対応も一般企業となんら変わらない姿勢が微笑ましい。高圧的な図書館の司書から、「返却期限が過ぎているので、早く返却するように」と電話で高圧的に言われた30年前と比べると隔世の感がある。

 

 私は基本的にベストセラー本を読まない天邪鬼だが、たまにベストセラー本の図書館での予約状況を見ると、予約数が3桁を示すケースが多く、その瞬間予約をためらう。おそらく手元に届くには半年以上はかかるが、あまり時間を気にしない高齢者が予約しているのではないかと思う。今やベストセラー本の賞味期限もどんどん短くなっているから、半年後には話題にも上っていないであろう。反面、2、3年前のベストセラー本は、すぐ予約できたりする。もはや誰にも見向きもされない本がごろごろしている現実は、本が売れないことを象徴しているように思える。

 

 私がたまにトライする手法は、新刊本をアマゾンでチェックし、それを図書館の検索システムで調べる。すると、まだ貸し出していない「準備中」と表記されていることがある。要するに、書店には流通しているが、図書館側はまだ発注したばかりで、図書館まで配本されていないケース。準備中の場合は予約数が極端に少ないため、予約をしておくと、新刊本が割と早めに借りられる裏技が使える。私が日々チェックする作家、斎藤孝伊集院静池上彰らは年に何冊も本を発行するから、アマゾンで定点チェックし、発刊されたら図書館で検索を繰り返している。これが意外に使える。

 

 多読を趣味とする本の虫には、図書館は大いに使える施設なのである

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人生で借金をしない人はいないのではないか(車や住宅ローンなど)