笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字967は「点」。日々の生活で疑問点を持とう

今日の漢字は「点」。点線、沸点、分岐点、満点、点検、点呼、点火。

 

 テツ&トモの漫才「何でだろう〜」は長いこと芸のネタになっているが、確かに私の子供が小さい頃はよく「なんで」「なぜ」の質問を受けた。

 

 子どもの質問が突拍子もなく、かつあまりにも常識外れのため、その着眼点に目を丸くするとともに、その都度答えに詰まった。最近はそんな質問も受けないせいか、自然と当たり前の常識の海の中にいる。しかし、「ちょっと待て。これはなぜだ」と子供になった気分で世の中の疑問点を考えてみよう。

 

なぜ天気予報は西からなのか。

 天気予報は九州沖縄から始まり、除々に北上する。これは偏西風や高気圧、低気圧が西から東にかけて流れるから、ある意味やむを得ない。でもおかしいのは北海道のローカル天気。全国の方式からいくと、函館地方から道央を経由して道東や道北の順番にいくのならわかるが、なぜか札幌のある石狩地方からスタートする。人口が多いことや、北海道庁があるからというのは納得しない。そうであれば、全国の天気も東京から紹介すべき。何か解せない。

 

新聞記事でなぜ職業を記すのか。

 犯罪を犯すと、「会社員」とか、「無職」「主婦」「自称デザイナー」などの職業が載る。なぜ一個人の情報に職業が必要なのか解せない。しかも公益組織にいる人は、市職員、消防士、警察官、教諭などと細かく暴かれる。ひどいのは、池袋の暴走事故で起訴された元通産省工業技術院の院長。退職して何年も経つのに、元○○と鬼の首をとったかのように報道する。民間企業を退職した人間が犯罪を犯すと100%「無職」で報じられるのに、元公務員だからと、何年も前の役職を報じる神経がおかしい。上級国民を貶めようとする恣意性を感じる。

 

なぜ北朝鮮は朝鮮国と言わないのか。

 これはどう説明したらいいのだろうか。ニュースでは普通に北朝鮮と言うが、厳密には北朝鮮という国はなく、正式名称は朝鮮民主主義人民共和国。韓国ですら、南朝鮮とは言わないし、ましてや大韓民国と伝えることも稀。なぜ朝鮮国と言わないのか不思議である。世界的に見ても地域名を使うのは、北朝鮮と、台湾(中華民国)くらいか。戦争の関係やさまざまな政治の影響でこのような呼び方になっているのだろうが、小学生には説明できない。誰か説明してほしい。

 

なぜ国や会社の予算は年度で区切られるのか。

 別に予算を2年や3年の長期的視点で使ってもいいのではないのか。わざわざ1年ごとに精算する必要性が今ひとつ理解せない。養老孟司が、「日本人はどう住まうべきか」で隈研吾との対談の中で、「予算が1年ごとに区切るのは年貢の名残り。米の出来高は毎年違うから、予算を年度切りにするシステムが今だにまかり通っている」と言っていた。今や物を売る出来高は年度で線引きする必要はないから、誰か「こんなやり方はやめよう」と言ってくれないものだろうか。

 

 このように、まっさらの子どもの気持ちになり、日々の生活の中で、常識と思っていることに敢えて疑問点を見つけ出すことで、(正解は出ないが)さらに深く考えるきっかけになると思う。

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点心をたまに食べたくなる