笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字925は「要」。雑談はコミュニケーションの要

今日の漢字は「要」。必要、要塞、要害、要町、扇の要、要潤

 

以前も書いたことがあるが、雑談の対応法について。

雑談はコミュニケーションの要と言ってもいいくらい大事なもの。

特に初対面の人と話をする時はネタの捻出に苦労する。そんな時に便利と思われる雑談ネタに「キドニタテカケシ衣食住」というのがある。

 

   営業など対面で話す場合は仕事というキーワードがあるが、そうでない場合はネタの抽出に困る。特に多くの日本人が困惑するのが、不特定多数の人が集まる立食などのパーティの場。もし知り合いが誰もおらず丸テーブルにひとりぽつねんと棒立ちするのはつらい。隣には同年代の人。何か話しかけねばと言っても話題がない という場合に、キドニ・・が便利となる。

 

   それは、「季節、道楽(趣味)、ニュース、旅、天気、家庭、健康、仕事、服装、食べ物、住まい。」の頭文字を繋げたもの。このネタを引き出して雑談にもっていくが、そのための日頃のネタの仕込みも欠かせない。テレビ、新聞、ネットなどで「これは面白い」という話題に出会ったら、頭の中の引き出しに入れておくのである。そうすると次第に雑談のネタが増えていき、雑談上手になっていく。

 

   一例を。たまたまとあるパーティで見知らぬ人が隣に。雑談せねばと思うが、ネタが思い浮かばない。そこで「このパーティは初めてですか」と私から声をかけ、「ちなみに地元の方ですか」に続き、「大阪」という答えを聞いた瞬間、「(しめた)いやー私も学生時代は京都に住んでまして、関西はいい所ですよねー」と続けて会話に花が咲いた。これは、いわば衣食住の「住」ネタのパターン。

 

   一方、失敗パターンでは、初対面の人と家族の話題になり、こちらから「単身赴任ですか?」と聞くと、「いえ、独身です」と返ってきて、それ以上話題が続かないという苦い経験もあった。また別の人とは、子供の仕事について話題が及び、詳しく聞くと、「息子は体を壊して無職でして・・」などと、本人が言いたくない話題に振ってしまったりと、これまた失敗。「家族・家庭」ネタは相手次第ではセンシティブな問題で、初対面ネタとしてはハードルが高いとともに、扱いに注意が必要である。ただしペットはいい。同じ犬種を飼っていると、それだけで30分は雑談できる。

 

   とある銀座のバーのママは、毎日日経新聞を熟読するという。お客はサラリーマンが多いから、経済情勢の話をすることが多いからだとか。ママから「株価上がりましたよね」などと振り、雑談をスタートさせたり、経済や国際情勢について、お客の話題についていけるようにするため、日々努力している。

 

    今やネットには雑談情報が星の数ほどある。ただその情報を仕入れ、披露するだけでは、話題は広がらない。その情報に対して自分がどう考えるか、何でもいいので持論をストックしておくと、より一層コミュニケーションの広がりが期待できると思う。

f:id:laughing-egao:20211124203947j:plain

子供の頃は要塞ごっこをよくやった