笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字908は「沖」。沖縄の不倫旅行はバレる

今日の漢字は「沖」。沖合い、沖積、沖田総司

都道府県シリーズも残るは沖縄と北海道だけとなった。ということでラス前の沖縄。

 

    北の住人は南国への憧れが強い。北海道人が旅行したい県のナンバーワンはおそらく沖縄だろう。一度でいいから温暖な沖縄に住んでみたいと、多くの北海道人は感じている。

 

    沖縄絡みで今だから暴露するが、生まれて1歳の娘を連れて家族で沖縄旅行をしたときのこと。2泊3日でレンタカーで沖縄を巡り、さあ帰ろうと那覇空港へ。空港カウンターで搭乗手続きをしていると、隣で見かけた顔が。仕事でお付き合いのあるA社のBさんだった。これが羽田空港ならすぐ声をかけ、「あーBさん、どうも、ご出張ですか?」と声をかけそうなものだが、ここは沖縄。北海道から沖縄に出張する要件などあるはずもなく、しかもBさんの格好はラフで、ビジネスで来たとはとても思えない。一瞬でプライベートと見抜き、目を合わせないよう、知らんぷりを決め込んだ。先にBさんが手続きを終え、その場を離れたので、目で追うと、その先には若い女性が待っていた。

「はーん。不倫旅行か。」と見抜いた。確かBさんは子供も大きい家族がいたはず。人目を忍んで家族にばれないよう、わざわざ沖縄に旅行に来ているのだと想像した。

 

    那覇発札幌行きの直行便は空いていて、がらがら。私はBさんと席が近くなったら困るなとびくびくしていたが、幸い近くの席にはならず、余計な気を使わずに済んだ。しかし改めて「悪いことはできない。こんな遠くで知り合いに会ったら、どう言い訳するのだろうか」と逆に心配した。

 

「天網恢恢、粗にして漏らさず」という老子の言葉がある。悪事はかならず罰せられるということだが、以前の朝の情報バラエティ「みのもんたの朝ズバ」風に言えば、「お天道様が見ているよ」である。絶対に知り合いに会うはずのない沖縄で不倫の現場を見られるということは、やはり「悪事はバレる」ということを示唆しているのかもしれない。

 

    Bさんのその後は知らないが、仕事の関係で会うたびに沖縄での一件がちらついてしょうがなかった。そのうち仕事のつながりが消え、会うことはなくなったが、Bさんのイメージは仕事そのものよりも、沖縄での不倫旅行のイメージが肥大に膨れ上がり、あまり良いイメージで終わっていなことが残念でならない。

 

    沖縄には観光名所もグルメも文化も書きたいことは山ほどあるが、敢えてこの話題を出したのは、自分への戒めであるとも思っている。

 

    さて、沖縄のサッカーはFC琉球宇都宮徹壱氏の「蹴日本紀行」によれば、J1リーグの年間カードが発表になったのち、サポーターたちは、アウエー遠征計画を立てるが、真っ先に札幌遠征を決めるらしい。遠くてなかなか行けないことや、観光に魅力があるからこそのファーストチョイスらしいが、琉球がJ1に上がると、そのチョイスに迷うサポーターが続出すると思われる。

    逆に札幌に住む住民にしてみても、沖縄遠征は大きな魅力。2000キロ以上離れる両チームが対戦するのはワクワクする。まだ琉球と札幌との対戦は一度も実現していないので、対戦の暁には「南北さいはてダービー」として盛り上がればいいと思う。

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沖田浩之を知る人も少なくなりつつある