笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字900は「群馬」。大前元紀はザスパ草津群馬で元気だ

今日の漢字は「群」。群像、大群、群衆、群発、魚の群れ。

 

   群馬。同じ北関東の栃木、茨城と熾烈なライバル争いを繰り広げる。群馬にしてみれば、北に新潟、西に長野があるから、そちらをライバル視してもいいと思うが、山で大きく隔てられているから、文化的にも交流はないだろう。東京のスナックで会った女性は、東京以外の田舎のことを、「チバラギグンタマ」とひと括りで表現していた。要するに「千葉、茨城、群馬、埼玉」を短縮、圧縮したものだが、群馬も田舎の代名詞としてその中にしっかりと入っていた。

 

   群馬の名所といっても草津温泉しか出てこない。あとは高崎のだるま。真田ゆかりの沼田。スポーツが盛んな前橋育英高校。頭をひねっても出てこない。

 

    個人的な話だが、大学浪人していた私は、捲土重来を期し、国立大学の北大とともに、札幌で受験ができる本州の大学を受験した。受験のために東京や関西に行く金銭的余裕はなかったから、札幌で遠隔受験できる大学を片っ端から受けた。そのひとつに高崎経済大学があった。

 

    当時はただ札幌で受験できるからという理由だけで、明確な志望動機は何もなく、半ば受かれば儲けものという感じで受けた。とはいえ、高崎経済大学が一体どのへんにあるのかも知識も皆無。所詮弱冠19歳でそれまで北海道しか知らない身にしてみれば、群馬も栃木も茨城も埼玉もみな一緒で、関東ひとくくりという印象しかなかった。

 

   結局、高崎経済大学には合格したが、行くことはなかった。もしそこに行っていれば、また違った人生もあったかもしれない。結果論ではあるが、関西での大学4年間は、カルチャーショックとともに、日本の文化の重層性を身を持って体感でき、ある意味とても勉強になったので、関西に住んで良かったと思っている。大学生活を高崎や東京で過ごしていたら、また違った見方もあったかもしれないが、北海道とは超弩級に異なる関西文化に触れただけでも、人生に深みが出たと思っている。

 

   さて、サッカーはザスパ草津群馬。草津温泉を想起させるザスパの名前はシンプルで良い。札幌がJ2時代はスカパーで群馬との試合を見ていたが、正田醤油スタジアムで行われる試合は、風が強い印象があった。俗に上州のからっ風という、赤城山から吹きおろす強風に札幌の選手も手こずっていたように映る。

 

    この群馬では、清水エスパルスでエース級の活躍をしていた大前元紀が楽しそうにサッカーをしている。J1で活躍した選手は高齢化や体力の衰えとともに、活躍の舞台をJ2,J3とランクダウンさせる。そこでもう一花咲かせるとともに、ベテラン選手として若手を引っ張る役割を求められる。大前くらいのレベルの選手なら、まだまだJ1でも通用しそうなものだが、群馬で生き生きとプレーする姿を見て、今のチームの居心地がいいのだろう。そんな第一線を退き、第二第三のサッカー人生を下位のカテゴリーのチームで活躍することで、選手生命が伸びるとともに、選手層全体のレベルと裾野も広がっていくと思う。

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