笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字894は「居」。鹿児島桜島の偽鳥居に騙される

今日の漢字は「居」。居間、同居、居住、新居、居眠り、鴨居。

 

    鹿児島県。「薩摩といえば桜島西郷隆盛」。それほど西郷どんの存在感は圧倒的である。もし当時の「生きている」歴史上の人物に会えるとしたら、会ってみたいと思う人物は織田信長坂本龍馬西郷隆盛がマイベストスリー。でも西郷隆盛は薩摩弁で何しゃべっているか、わからないかもしれない。NHK大河ドラマ西郷どん」の鈴木亮平は、イメージが違っていた。あり得ないが、体格、風貌、剛毅な雰囲気からは、小手伸也がぴったりだと思う。

 

    さて、西郷以外の鹿児島は、桜島、焼酎、サツマイモ。知人で鹿児島出身の女性がいるが、まあ酒が強い。何杯飲んでもケロリとしていて、とても付き合いきれない。焼酎文化の恐ろしや。南の指宿では砂湯が有名。薩摩富士の開聞岳も優美な姿をしている。その近くのうなぎで有名な池田湖には、恐竜イッシーが住むと騒がれたこともあった。個人的には薩摩の小京都、知覧の平和会館に行ってみたい。

 

    大学時代の九州旅行の話を何度か書いているが、友人二人でレンタカーで向かった先は桜島。フェリーで渡り、島をぐるりと1周しようと企画した。ここには、桜島の大噴火による火山灰や溶岩流で埋まった神社の鳥居が観光ガイドブックに載っていて、早速行くことに。土産物屋のあたりを通ると、何やらそれらしき鳥居が。これが有名な、「火山灰で埋まった鳥居か」と、先っちょしか出ていない鳥居をバックに記念撮影。そんなこんなで島巡りをし、再びフェリーで鹿児島市内に戻ろうとした。船中で、同じような旅行者のバイクライダーから話しかけられ、雑談するうちに、先方が、

「そういえば火山灰で埋まった鳥居に行きました?」

「ええ。バッチリ写真を撮ってきました」

「そこって土産物屋のところにあった鳥居?」

「そう。そこで写真撮りました」

「あなた、騙されてますよ。本物の鳥居は別の箇所にあって、土産物屋の鳥居は観光用のまがい物なんです」

「えー?。ちゃうの。騙されたー」

「よく観光客が騙されるって有名みたいですよ。私もあやうく騙されるところでした」

   がーん。観光ガイドブックをよく見ずに、場所を確認せず行ってしまった我々が悪い。さすがにフェリーの中ではUターンするわけにもいかず、「臍を噛む」という表現が適切なくらいの後悔したのであった。桜島の思い出は、鳥居の件に凝縮されていて、他はどこを巡ったか、すっぽり記憶が抜け落ちている。

 

   さて、鹿児島ユナイテッドヴォルカ鹿児島FC鹿児島が合併して誕生。一年間だけJ2にいたが、降格し、現在J3。本州最南端チームが再びJ2入りを目指す。

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鳥居みゆきはどこに行った