笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字892は「林」。青森と言えばやっぱり林檎

今日の漢字は「林」。松林、防風林、原生林、密林、樹木希林林遣都

 

   青森県。このブログで何度も紹介しているので、食傷気味ではある。ネタも尽きているが、振り絞ろう。

 

   観光名所は、八甲田山十和田湖、恐山、岩木山、みちのくの小京都、弘前。何と言っても青森のパブリックイメージである「林檎」と「ねぶた」の2つの超メジャー級アイテムを持つ。オンリーアイテムなら「鳥取砂丘」「滋賀の琵琶湖」など、1つですべてを表す最強アイテム県もあるが、メジャーな2つアイテムを持つ県は、他に「桜島西郷どん」の鹿児島県くらいしか思いつかない。

 

   青森県を一大りんごの産地として、地道に木を育てた祖先の功績はとても大きい。

   りんごの話題でいけば、青森赴任時代の会社の忘年会の余興で「りんご種類クイズ」をしたことがある。グループに分かれ、りんごの種類を絞り出すもの。「ふじ」「王林」「ジョナゴールド」「紅玉」など、ジモティの方々は15個くらいの種類を次々と出し、感心したものだ。確かに10月くらいになると、いろいろな種類のりんごが青森のスーパーに並ぶから、それだけで涎が出てくる。色も赤だけではなく、黄緑や深紅などバラエティーに富んでいて、色彩豊かな果物である点もいい。りんごは「医者いらず」といわれるほど健康にいいから、私は青森でりんごの恩恵を受けた恩返しに、転勤して札幌に戻った今でも青森のお店からりんごセットを購入している。そろそろ旬の時期なので、頼んだりんごが届けられると思うと楽しみである。

 

  阿部サダヲ主演で「奇跡のリンゴ」というヒューマン映画があった。青森で無農薬のりんご栽培に挑戦した木村秋則氏のリンゴ育成チャレンジ物語。無農薬なので虫に食われるなど何度も挫折しながらも、最後は一面に見事なりんごの木が育つサクセスストーリー。私は青森に赴任する前にその映画を見ていたので、赴任後、青森で木村さんは英雄扱いなのかと思い、関係者に聞いてみた。

 

    すると、どうも地元の農業関係者には不評のようである。世間的には成功者に見られるのだが、青森単体で見たムラ社会においては、掟を破る鼻つまみ者。要するに木村さんはアウトローで、他のリンゴ農家からは完全に無視で、地元では浮いていたそう。感動物語の裏側には、ドロドロした人間模様があるのだ。視点や立場が違うと、180度見方が変わるという、一面だけ切り取って見ることの危うさを痛感した。

 

   さて、サッカーはJ3ヴァンラーレ八戸JFLラインメール青森。これに地域リーグブランデュー弘前も加わり、3すくみ状態。いずれも支持母体が新聞社でメディアの代理戦争となっている。販売部数の多い東奥日報は青森、2番手デーリー東北は八戸、それに続くむつ新報は弘前。特に青森、八戸は敵視まんまんで、まさに津軽藩南部藩の闘い。お互いがJFLだった時代はダービーが盛り上がっていた。八戸がJ3で先行しており、青森は何としても早くJ3に上がりたいところだろう。個人的にはコンサドーレ札幌と八戸か青森との津軽海峡ダービーがぜひ実現してほしいと願うが、何年先になるかは全く闇の中である。

 

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椎名林檎の歌は、けだるい