今日の漢字887は「乾」。乾くるみは静岡出身
今日の漢字は「乾」。乾燥、乾杯、乾坤一擲。
静岡。静岡を旅した時に、静岡県民御用達のハンバーグレストラン「さわやか」を見つけ、ランチをしようと思ったら、超混みで断念した。超人気店で、さぞかし旨いのだろうと残念であった。
さわやかでハンバーグを食した息子に聞いたら、「さわやかよりも、びっくりドンキーの方が美味かった」と言っていた。
静岡県のイメージは富士山に尽きるが、他には家康が愛した駿府、久能山東照宮、静岡おでん、餃子の浜松、浜名湖、伊豆半島、大井川鉄道、お茶、ヤマハなど。プラモデルのタミヤは静岡が本社だった。
ミステリー作家の乾くるみ氏の代表作は「イニシエーション・ラブ」。前田敦子の主演で映画にもなった。大どんでん返しのストーリーで、私も小説ではすっかり騙され、何度も再読した。映画も見に行ったが、こちらはストーリーを知りすぎていたために、あまり楽しめなかった。乾くるみは、その名前から女性作家に思われそうだが、れっきとした男性作家。出身が静岡ということもあり、イニシエーション・ラブでも静岡が舞台である。小説では東京の会社に就職した男性が、毎週彼女の住む静岡に帰るシチュエーションが描かれるが、彼は毎週車で静岡に行くのがしんどくなり、次第に帰る回数が減っていく。東京〜静岡なら遠距離恋愛の対象かと北海道人からしてみれば短い距離のように感じるが、そんなものなのだろう。そんな遠距離恋愛は続かず、別れが近づくのだが、果たして結末は・・
大どんでん返しの小説は数あれど、私は読み終えたあと、「騙された〜」と天を仰いだ作品でもあり、どんでん返し作品のマイベストスリーのひとつでもある。文中に昭和のポップスの名曲がさりげなく出てくるのもいい。
さて、静岡のサッカーは清水エスパルスとジュビロ磐田。Jリーグ創設期は、ファーストステージとセカンドステージの間に夏の中段期間があり、各チームが夏合宿をしていた。エスパルスは、何かの縁で、北海道西部の町、岩内町にキャンプを張っていた。当時はJリーグバブルで、エスパルスの練習風景を見ようと、多くの町民が詰めかけた。
一方のジュビロはスポンサーつながりで、ヤマハが北海道に作ったリゾート地、キロロでキャンプ。小樽から1時間ほどのキロロはスキーリゾート地で、夏場は閑散としていた。ジュビロはエスパルスほどの人気が無かったから、見学客も少なかったようだ。
そんなエスパルスもジュビロもここ数年、今ひとつ元気がない。サッカー王国静岡のチームが優勝争いに絡むとサッカー全体が盛り上がるので、奮起を期待したい。