笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字886は「場」。愛知と言えばナゴヤ球場

今日の漢字は「場」。役場、運動場、工場、牧場、場面、堂場瞬一

 

    愛知県。不思議と親近感の湧く県。大学時代に仲の良かった友人が名古屋出身というのも、いいイメージに拍車をかけている。何かと東京、大阪と比較され苦しい三男坊ではあるが、中京、東海の一大文化圏の中枢であり、織田信長ブランド、大企業トヨタの存在も大きい。きしめん、ういろう、味噌煮込みうどんとグルメも充実。北海道ではコメダ珈琲CoCo壱番屋に行くことで、疑似名古屋を体験できる。

 

    そんな愛知のイメージは名古屋、そして何と言ってもナゴヤ球場。今やナゴヤドームができてしまってテレビではすっかり小綺麗なドーム球場が映し出されるが、ナゴヤドームができる前の中日ドラゴンズの本拠地、ナゴヤ球場は、昭和の雰囲気を漂わせる名球場だった。あの頃は、巨人戦がゴールデンタイムで毎日中継されていて、野球ファン(アンチジャイアンツ)の私は毎日テレビ中継に釘づけになっていた。特にナゴヤ球場でのドラゴンズ対ジャイアンツは、毎回何かが起きそうで、いつもワクワクしながら見ていた。

 

    その思い出のひとつは、何と言っても近藤真一の高卒ルーキープロ初登板のノーヒットノーラン。18歳の新人投手がジャイアンツ相手にノーヒットに抑えるという前代未聞の快挙を達成。それがこのナゴヤ球場だった。ドラゴンズファンではないがアンチジャイアンツファンの私は、憎きジャイアンツをなぎ倒す近藤の快投に酔いしれた。最後のバッター篠塚が三振に倒れた瞬間、私はガッツポーズした。

 

    もうひとつの忘れられない記憶は、ドラゴンズ藤王のデッドボール事件。左打者の藤王はスラッガーとして将来を嘱望されながら伸び悩んでいた。そんな折、ナゴヤ球場ジャイアンツ戦でチャンスにバッターボックスに立った藤王は、右足にデッドボールを受けたかに見えた。しかし審判の判定はボール。怒った藤王は、ストッキングをすべて脱ぎ、真っ赤になった足を指差しながら猛烈にデッドボールをアピール。しかし判定は覆ることなく、結局そのあと凡退したのであった。そのシーンを私はテレビで見ていたが、もの凄い形相で詰め寄る彼の紅潮した顔が忘れられない。あれは間違いなくデッドボールだと私は確信した。今ならリプレイ検証ものだが、当時は審判の判定がすべて。グラウンドで裸足をさらす行為は当時ドラゴンズファンの間で笑いのネタになるくらい、強烈な印象だった。

 

    そんな愛すべきナゴヤ球場が無くなり、ナゴヤドームになってからは、今ひとつドラマ性がなく寂しい。男たちの汗たぎる熱い戦いがあのナゴヤ球場には凝縮されていたと思う。

 

    さて、話題は変わって愛知のサッカーといえば名古屋グランパスオリジナル10であり、トヨタマネーにぶいぶいいわせたビッククラブ。過去にピクシーの愛称で親しまれったストイコビッチが在籍していた。私が東京に住んでいた時、元旦の天皇杯決勝を国立競技場で見たが、その時のカードがグランパスサンフレッチェ広島だった。試合はストイコビッチの活躍でグランパスが快勝。そのときのグランパスのチームの爽やかなイメージが残っている。

    愛知ほどの大きい県なら、もうひとつくらいJリーグチームがあってもいいようなものだが、現在、刈谷市FC刈谷JFLに参入中。将来のJリーグ入りを目指している。

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場外乱闘はプロレスの華