笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字879は「紀」。紀州和歌山のネタには困る

今日の漢字は「紀」紀元、世紀、紀行文、紀州日本書紀。。

 

山のつく都道府県、最後は紀州和歌山県

しかしほとんど和歌山の話は書けない。ネタを絞り出そう。

 

    私は大学時代のサークルが旅行研究会だったので、バイトをしてはお金を貯め、夏休みや春休みにサークル仲間とあちこち旅行した。サークル全体の行事は毎週の定例ミーティングや新入生歓迎コンパ、先輩の卒業を見送る追い出しコンパなどがあった。

そしてもうひとつ、先輩方の卒業最後のサークル旅行が、関西圏のユースホステルに1泊することだった。

    私が3年生の時に4年生を追い出したサークル旅行は和歌山県紀三井寺ユースホステル。関西圏以外の人にはほとんど知られていないと思われる紀三井寺。JRで和歌山まで行き、さらにちょっとだけ南に下る。

 

    なぜ幹事がそんな地味な場所を選んだかはいまだに謎。なので、30年以上たった今、思い出せるのは、紀三井寺ユースで4年生に対し感謝の言葉で卒業を祝うイベントを行ったことだけ。その前後の行動の記憶が全く抜け落ちている。紀三井寺には、奈良時代に建てられた荘厳な寺院があるが、そこに行ったかどうかも記憶が曖昧。個人的には旅行したところは30年以上前であっても、結構記憶しているものだが、この時の旅行の記憶は、なぜかすっぽり抜け落ちている。

 

    和歌山の思い出はこれオンリー。関西に4年住んでいながら、和歌山に行ったのはこれ一度きり。今は北海道在住なので、和歌山探訪のハードルはさらに高くなった。普通和歌山観光と言えば南紀白浜まで足を伸ばすか、熊野古道を散策というパターンなのだろうが、北海道から敢えてトライするだけの食指が動かずに今に至っている。

 

    知人の女性が動物好きな息子とアドベンチャーワールドに行ってきた話を聞いたことがある。「パンダがめちゃ可愛かった」とご満悦であったが、確かにアドベンチャーワールドの売りはパンダ。日本には上野動物園とここにしかいないから、貴重な存在ではあるが、如何せん場所が遠い。羽田から南紀白浜空港へは簡単にフライトできるのだが、「そこまでしてパンダが見たいか」と言われると疑問符がつく。

 

   数年前に「海難1890」という映画を見た。トルコの船が和歌山沖で挫傷し、浜に流れ着いた船員を村民が寝ずの介抱する「エルトゥールル号遭難事件」を扱った内容で、その時の日本人の行動がトルコ国民の感動を誘い、今でも親日派が多いと知った。人の命を助けることは国籍は関係ないが、損得抜きに助けた日本人のメンタリティには私も感動したのであった。この時の和歌山の人々の介抱は、その後のイラン革命の時のトルコの日本人に対するお礼の行動につながるのだが、紙幅が限られているので、いつかその話を書きたい。

 

   さて、和歌山はサッカー不毛県。JリーグチームもJFLチームもない。アルテリーヴォ和歌山という社会人チームがあり、地域リーグの関西リーグ1部に所属。将来のJリーグ入を目指している。「アルテ」「リーヴォ」は「芸術」と「到達」を意味する。和歌山と何の関係があるかは不明。

    関西はどうしても人々の興味が野球に向きがちで、新興サッカーチームの旗色は悪いが、残り7県のJチーム不毛地域を打破し、47都道府県Jチーム誕生に向けて頑張ってほしいものである。

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紀文のはんぺんは旨い