笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字865は「兵」。都道府県シリーズ第三弾は兵庫県

今日の漢字は「兵」。兵士、歩兵、伏兵、兵糧、小兵。

 

    都道府県シリーズ第三弾。栃木、茨城ときて、群馬に行きたいところだが、予定調和はつまらないので関西に飛ぼう。

   一気に兵庫県へ。阪神タイガースのお膝元。阪神ファンの我が身としては、兵庫県阪神タイガースのイメージが強い。

 

    忘れもしない甲子園球場での阪神戦初観戦は1985年。日本一となった年の夏に初めて甲子園球場に行った。この年阪神は絶好調。21年ぶりのセ・リーグ優勝を目指し、快進撃を続けていた。私はその盛り上がりを肌で感じようと、京都から阪急と阪神電車を乗り継ぎ、甲子園球場へとひとり向かった。対戦相手は大洋ホエールズ

 

    当日券のチケット売り場に急ぐともはや長蛇の列。好調阪神の試合を見ようと多くのおっさんが並んでいた。見事にタイガースキャップを被ったおっさんばかり。昭和のプロ野球の風景が広がる。

    そしておっさん達は、少しでもいい席を確保しようと、殺気立っている。私はそんな列に並んだ瞬間、後ろからおっさんが、「われ、何しとんよ。横入りすな。しばくで」の罵声&怒号が私の耳に響いた。

 

    私は普通に並んだつもりだったのだが、実は列の途中から入ってしまっていて、田舎者丸出しであった。小声で「すいません」と謝り、そそくさと列の後方へと退いた。一気に冷や汗が出た。

    人生経験で、関西弁で罵倒されるのは初めての経験だっただけにショックは大きかった。しかし、「あそこまで怒らなくてもいいだろう」と途中から腹が立ってきた。プレイボール前の気分の高揚感が一気に失われるとともに、「これが世間がいう柄の悪い阪神ファンか」と自分の失敗を棚に上げて自らを慰めたのであった。

 

    肝心の試合は3番ランディ・バースのホームランなどで阪神が圧勝。最後は気分良く家路についた。しかし、なぜかそれ以降、球場に足を運ぶことはなく、タイガースのセ・リーグ制覇はテレビでそっと見ていた。小心者が赤の他人から関西弁で思い切り罵倒されたのがトラウマになったのかもしれない。

 

   そんな甲子園球場に代表される兵庫県。他に神戸異人館、今は無き遊園地の神戸ポートピアランド、たれでたこ焼きを食べる明石焼き、姫路城などを堪能した。異色なところでは、神戸市にある「阪神・淡路大震災 人と防災未来センター」。阪神淡路大震災の時の記録が残り、子供たちに学ばせようと訪問したことがある。被害もかなり大きかっただろうが、この記憶を風化させてはならないと感じた。

 

    個人的に行ってみたい所は、竹田城。天空の城、日本のマチュピチュともよばれ、見事な威容を誇る山城である。朝来市という内陸の町にあり、一度は訪問したいと切望している。

 

   さて、最後にサッカー談義。兵庫の代表といえばヴィッセル神戸。以前は弱いチームという印象だったが、楽天が支援してから金満チームに。金で何とかしようという姿勢は読売ジャイアンツを見ているようで好きではない。ただ、ホームのノエビアスタジアムはサッカー専用球場で、とても見やすそうな競技場なので、こちらも一度は行ってみたい。竹田城とセットで観光という妄想を膨らませている。

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