笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字862は「遍」。プロサッカーチームは普遍的に増えていく

今日の漢字は「遍」。普遍、お遍路、遍在。

 

    現行の日本のプロサッカーのJリーグには、J1が20チーム、J2が22チーム、J3が15チームの合計57チームある。

    そのうち、「Jリーグのチームがない都道府県はどこか」という問題に正確に答えられたら、相当なJリーグ通である。

    しかもJリーグの下には、日本フットボールリーグJFL)があり、ここに所属する17チームは将来のJ3リーグ入りを目指して鎬を削っている。

    都道府県の中には、Jリーグチームも無ければ、JFLのチームもない、サッカー不毛県がある。

 

   結論を言えば、福井県和歌山県は、JリーグJFLともどちらのチームもないサッカー不毛県。 一方、Jリーグチームはないが、JFLチームがある県は、三重、高知、島根、滋賀、奈良の5県。要するにJリーグがない県は7つということになる。

 

   Jリーグ100年構想は、「スポーツでもっと幸せな国へ」のスローガンの元、「地域に根ざしたスポーツクラブ」づくりを目指した。それにより各地域にプロサッカークラブが誕生し、多くの青少年に夢を与える存在となっている。クラブチームが身近にあれば、その地域で試合がある。試合があれば、そこで活躍する選手たちを見られる。そして子どもたちはいつかはJリーガーにと夢をふくらませる。試合があれば人が集まり、活気が出る。人もお金も動くから、経済効果もある。地域の人にとっては、「おらが街のクラブ」の愛着が生まれ、地域全体が元気になる。

 

    私が青森に住んでいた際、地元クラブのラインメール青森の試合を見に行ったことがある。ラインメール青森は、現在JFL所属。将来のJ3入りを目指している。同じ県にあるヴァンラーレ八戸は一足先にJ3に昇格、戦いの舞台を移していて、ラインメールは先を越された感はある。

 

   ラインメールのホームスタジアムは郊外にあるサッカー専用球場で、見やすい。私が試合を見た時は、観客は300人くらい。意外に盛り上がっていた。サポーターは20人ほどゴール裏に陣取り、ねぶたの音頭に合わせて応援するスタイル。青森らしさが出ていて心地よかった。

 

    このようにサッカーで地元を盛り上げていくトレンドはこれからますます高まるような気がする。企業、行政、住民が支える3位一体が定着していけば、「おらが街のチーム」のムーブメントは100年構想の達成に大きく貢献していくであろう。

 

   冒頭のJ空白県に話を戻すと、福井県には、北信越リーグに参入している福井ユナイテッドが、和歌山県には関西リーグに参入しているアルテリーヴォ和歌山がある。47都道府県すべてに普遍的にJリーグチームが誕生すれば、サッカーを見る風景は間違いなく変わってくると思っている。

f:id:laughing-egao:20210922185944j:plain

お遍路さんで四国を巡りたい