笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字843は「敏」。流行に敏感とはほど遠い

今日の漢字は「敏」。俊敏、機敏、敏腕、過敏。

 

    商品を普及させるマーケティングでは、イノベーター理論といって、市場の消費者を5つのカテゴリーに分類し、それに向けたPRを行う活動がある。

 

    イノベーターは、サービス導入期に注目、着目し、製品購入などを行う2.5%の市場を占める人々。オタクはこの部類。いわゆる流行にすぐ飛びつく層。イノベーターは冒険心があり、目新しいものや最新の技術を試す。革新的なサービスをいの一番に試してみたい層といえる。IPhonの新モデルが発売されやいないや、アップルストアに並ぶ人などを指す。

 

     アーリーアダプターはサービスの導入期に発生し、13.5%を占める。流行に敏感で、常に情報収集をしている。イノベーターとの違いは、すぐに流行に飛び付くのではなく、価格やサービスを秤にかけ、冷静に流行るかどうかを見極めている。ある意味賢い消費者。アーリーアダプターオピニオンリーダーとも言われ、いいと思う商品・サービスを口コミで情報発信していくため、企業にとっては重要な立ち位置にいる人たちといえる。

 

     アーリーマジョリティはサービスの成長期に発生。市場全体の34%を占める。アーリーアダプターよりも慎重であり、アーリーアダプターの影響を受け商品やサービス購入する傾向にある。

 

    レイトマジョリティはさらに購入を慎重に見極める派。市場全体の34%を占める。新しいものには懐疑的で、価格やサービスレベルをより一層冷徹に見極める。自分が納得しないとなかなか財布の紐が開かない慎重派である。

 

    ラガードは流行衰退期に現れる市場全体の16%。流行には全く興味がなく、情報にも無頓着。流行が下火になった頃に「こんなものあったっけ」とのっそりと出てくるご隠居さんのようなもの。マーケティングのターゲットには入らない層である。

 

    そこで自分に当てはめると、ラガードまではいかないものの、完全にレイトマジョリティの域に分類される。ポケモンGOには手を出さず、タピオカミルクティーにはブームの下火の頃にようやく飲んだし、鬼滅の刃は見ていない。アーリーマジョリティほど情報に敏感でもなく、収集力にも乏しい。かと言って流行ったものは一応チェックだけはするが、結局買ったりするのは最後の方。ある意味天の邪鬼なのだが、それで普通に生活できているから問題はない。流行だと言って商品を購入したとしても、本当に自分にとって必要か、生活を豊かにするかを冷静に見極めている。

 

    例えば数年前に流行った3Dテレビ。ゴーグルを付けて立体映像を見るテレビが一時期流行ったが、今は見る影もない。3Dテレビでオリンピックを見た人はどれくらいいるか。私は最初から「絶対に流行らない」と予測したが、その通りになった。

     また、コンビニドーナッツ。コーヒーを売る戦略でついでにドーナッツ需要を掘り起こそうとコンビニ各社が取り組んだが、あえなく撤退。私は1度もコンビニドーナッツを食べなかった。

 

     今、注目しているのは、強炭酸飲料。飲料メーカーがスパークリングウオーターの需要開拓に躍起になっているが、私は冷静に見ている。ポカリやミネラルウォーターなど市場も飽和気味。どうせ飲むなら三ツ矢サイダーと思うと、強炭酸飲料に手を出すこともないような気がする。

 

    メーカーにとってはなんともつまらない消費者なのである。

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永瀬正敏を最近見かけない