今日の漢字842は「切」。消費期限切れには無頓着

今日の漢字は「切」。切断、切実、切迫、締め切り、熊切あさ美。

食品の消費期限や賞味期限を気にするようになったのは、いつ頃からだろうか。

残念ながら、消費期限切れの食品を食べて、食あたりになった経験はないから、消費期限切れの食べ物を食べてどうなるかは、想像レベルでしかない。

中学生の頃、部活が終わったあとに、給食で余った牛乳がある食品庫に行き、スポーツドリンク並に牛乳瓶の牛乳を2本立て続けに飲んで喉の乾きを癒やしていた。

その日、いつものように卓球の部活が終わり、汗だくになって食品庫に行き、牛乳を１本一気飲みし、２本目も思い切り飲んだ瞬間、牛乳の味が違った。苦くて腐ったような味。その牛乳を口に含んだまますかさず外に行き、思い切り吐き出した。そう、消費期限切れの牛乳に口をつけていたのだ。幸い最初の一口ですぐ気づいたので、胃に到達することなく終わったが、もし流れ込んでいれば、間違いなくお腹を壊していたであろう。そのあとよくよく調べると、後輩が悪戯で牛乳を密かに教室に保管しておき、消費期限切れになったあとに食品庫の牛乳に紛れ込ませ、誰かが誤って飲んで腹痛を起こすように仕組んだのだ。くだらない悪戯とはいえ、まんまと引っかからずに済んだのは、牛乳の異様な味に舌がびっくりしたからに他ならず、危なく難を逃れたのであった。

食品を選ぶ際に消費期限を確認して買うのはどれくらいあるだろうか。我が家では基本的に食品をいつまでも余らせる習慣はないから、せいぜい牛乳の期限を確認するくらい。そういえばいつの間にか、卵のひとつひとつに消費期限が印字されるようになった。以前は10個入の透明パックに同封された紙片に消費期限が印字されていたが、今やひとつひとつの卵に徹底されるようになった。卵を出荷する会社は設備投資が大変だろうが、それくらい細かく管理しないと、消費者が納得しない時代なのかもしれない。

あとは消費期限切れをあまり気にしないのが、納豆。納豆も割と早めに消費期限が訪れるが、日にちが切れて２，３日くらいたっても、平気で食べている。そもそもが発酵食品なので、少し熟成されるくらいが丁度良い。成功体験ではないが未だかつて期限切れの納豆を食べて腹痛を起こしたことがない。納豆は２日に一度は食べるお気に入りの食品なので、おそらく胃の中に耐性ができているのではないかと勝手に思っている。

結論は、あまり消費期限にこだわると、美味しいものも美味しく食べられないと思うので、気にしないで食べることが、精神衛生上一番いいのではないかと思っている。