笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字841は「効」。ハロー効果とは

今日の漢字は「効」。効用、有効、時効。

 

行動経済学でハロー効果というものがある。

「あの人は有名大学を出ているから、優秀だ」というように、私達が何かを評価するとき、目立ちやすく、パッと見てわかる特徴に基づいて判断を行いがちである。これがハロー効果。ハローとは「こんにちは」のハローではなく、太陽や月の周りにできる傘のことをハロー(Holo)という。

 

    パッとわかる特徴に対してあたかも後光が差しているかのように、過剰に好意的にとらえるのがハロー効果である。

 

    知り合いに滅茶苦茶英語のできるヤツがいて、TOEICが900点。ペラペラの英語を駆使するからさぞかし優秀なのかと思いきや、協調性ゼロでプライドが高く、我道を行くタイプで扱いづらさ120満点。付き合いに困ったことがある。しかしもし彼が面接で「英語が得意です」と自己アピールしたならば、面接官はハロー効果で「英語がデキるなら優秀だから採用しよう」となる。

 

    また、物凄く老人に親切にする詐欺師は、私服で接するよりも、スーツにネクタイを着る方が騙しやすいそうだ。スーツを着る人は誠実で真面目だというハロー効果により、ころっと騙されることになる。

 

    ハロー効果が特に効力を発揮するのは、化粧品のCM。これはハロー効果が最も重視されると思う。化粧品の良さをアピールするために、「なりたい顔ランキング」の常連のタレントや女優、モデルを起用して、その化粧品の良さをアピールする。そしてそれを見た女性は「この化粧品でこんなに綺麗になるのか」と感じ、買いたくなる。これがハロー効果抜群の企業戦略である。

 

    最近では吉岡里帆長澤まさみ新垣結衣北川景子永野芽郁綾瀬はるかなど、錚々たるタレントが化粧品のCMに起用されている。とにかく美人で好感度の高いタレントを起用し、自社の化粧品で美しさを演出する。

 

    CMによって売上があがれば、その起用したタレントの評価も高まり、ギャラもうなぎ昇りになっていく。タレントにしてみれば、化粧品CMの出演は美の代名詞を自分のものとできるし、視聴者の好感を得て商品のヒットにつながれば、自らのステイタスをあげられる。だからある意味化粧品CMへの出演は、自分をさらにステップアップさせる登竜門と言えるだろう。

 

    しかしタレントにとってもそのイメージを維持するために、相当のボディケアをしなければならない。女優さんたちはとにかく小顔。テレビではあまり気づかないが、まあ顔が小さいし、スリム。しかも美人な女優さんなら、それを維持するためにエステに通ったりダイエットしたりしてそのクオリティを維持しなければならない。夜食でお菓子ポリポリだと、化粧品会社からお声がかからない。見られる商売というのは、我々が想像する以上に、ひょっとしたら過酷な世界なのかもしれない。

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