笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字812は「謎」。会社の謎ルールは改革したい

今日の漢字は「謎」。謎かけ、謎なぞ、謎めく微笑。

 

    謎ルールという言葉がある。過去の慣習や不文律などによって、取り止めることなく続いている学校や会社の独自ルール。そんなおかしいなあと思うルールを上げてみた。

 

    上司より先に退社しない。

     これは働き方改革でかなり改善されてきたが、上司が退社しないと帰りずらい職場は必ずある。上司が帰るまで居残り、社畜のように働き続け会社に忠誠を使い、上役から評価をもらい、出世するというのが未だにまかり通る会社は時代遅れ。与えられた時間でいかに効率良く仕事するかが求めれている。

 

    飲み会の幹事は若手。

    昔先輩が言った。「歓迎会や送別会、忘年会の幹事というのは、仕事の段取りと一緒だ。計画、予算策定、スケジュール調整、社員全員が楽しめる配慮、当日の仕切り。これらはすべてビジネスにつながる大事な能力だから、必ず経験することが自分のためになる」。もっともらしい説明だが、私は全くそんな気持ちは起きなかった。たた七面倒くさいだけ。はっきり言って何も得るものが無かった。ビジネスの能力とは無縁である。年配者はただ面倒くさいから若手に押し付けるだけで、やりたくないだけ。謎ルールよりもブラックルールである。

 

    社内の呼称を役職ではなく、さん付けで呼ぶ。

    一時期、我が社も、役職ではなく、さん付けで呼ぶ大号令がかかった。係長も課長の部長もさん付け。最初は部下は率先してさん付けで呼んでいたが、さすがに部長に「さん」はないだろうとなり、案の定元に戻り、役職で呼ぶことに。そもそも階層で仕事をしたり、役職に因われて仕事が進まないことを避けるためにさん付け使用をしたはずだが、当の部長さん方が、「俺までさん付けか」に相当の違和感があったと聞く。マウンティングの意識は変わらないのである。

 

    同じように、メールに「部長様」と書くこと。加えて社内なのに「お世話になっています」を書くこと。

    社内の役職者に「様」を付けるは変だろう。お世話になっているのは社外のお客さまであって、社内にお世話はおかしいということと、少しでもメール文章の効率化を図る意味で廃止要請。

    しかし社員メールでは未だに課長様、部長様がみられるほか、お世話になっていますの代わりに「お疲れ様です」の枕詞が幅を効かせるようになった。まったくもって謎ルール継続である。

 

    ほかにも、「昼休みは先輩より後に昼食に行き、先輩より早く帰ってくる」「昼食後の歯磨きは上司が終わってから実行」、「ズーム」や「チームス」での会議の時は部長がアクセスするまで入らない」、「ズームの際の上座を決めておく」、「懇親会のお開きの際は、幹事が部長に必ず締めていいかを確認する」、「飲み代を役職に応じて傾斜配分で請求する際は、請求金額を必ず上長に確認する」、「会議の資料は前もって参加者に配り説明をして、事前に根回しをする」、「社有車で同行する上長が喫煙者なら、運転手が非喫煙者でもタバコの煙に耐えなければならない」など、枚挙にいとまがないほど謎ルールが存在する。

 

    誰も意義を申し立てないし、波風を起こしたくないから続く悪習慣なのだろうが、個人で改革を頑張っても限界がある。古い人が去るのを待つしかないのか、謎ルールの改革は厳しい道のりである。徳川時代ではないが、目安箱でも設けてほしいものである。

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謎の円盤UFOというドラマがあった