笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字809は「症」。熱中症には気をつけよう

今日の漢字は「症」。症状、感染症、炎症、発症、後遺症。

 

    連日猛暑が続き、熱中症対策が大変である。高齢者だけでなく、若い人も普通に熱中症になるし、炎天下の中、無理にスポーツを強行して熱中症にやられてしまう生徒もいる。

 

    昔は炎天下の中スポーツをしても、途中水を飲むということは許されなかった。

「水を飲むのは根性が足りない」として、努力や根性のなさを指摘される有様だった。我慢が美徳と実力を上げるという訳のわからない解釈の時代だった。

 

     そんなスパルタ練習で思い出されるのは、アニメ「巨人の星」。ドラマでは、車のタイヤを腰に結びつけて走ったり、神社の階段をうさぎ跳びをしたり、ボールを捕れない飛雄馬にむかって父親の一徹がノックのボールを体に叩きつけたりもう無茶苦茶。おまけに一徹は飛雄馬にビンタを食わすわ、食卓のちゃぶ台をひっくり返すは、完全にパワハラ親父。しかし昭和中期の父親像とはそんなもので、当時は、全く違和感を感じていなかった。今なら、ちゃぶ台をひっくり返そうものなら、即離婚。それくらい昭和の時代は、父親の権威が高い男尊女卑だったのである。

     そんな時代に練習途中で隠れて水を飲もうものなら、間違いなく監督コーチからビンタが飛んでいたであろう。

 

   「巨人の星」の練習風景で、グラウンドの土をならずローラーを野球部員が牽引するシーンがある。その背景に主題歌の、「思い込んだーら、試練の道をー」という歌詞がかぶる。

    私の知り合いの女の子が、そのシーンを見て、土をならすローラーのことは「コンダラ」という道具で、「重いコンダラ、試練の道をー」と、コンダラを引っ張っているとずっと勘違いしていたと苦笑していた。そんな道具あるわけないやろとツッコミしていた会話が思い起こされる。

 

    さて、酷暑のなか、東京オリンピックのマラソン競歩が札幌で開催される。

    当初は選手の体調を考慮し、猛暑の東京を避け、涼しい札幌で競技を行おうと、小池都知事の反対を押しきって会場が変更されたものの、今年の北海道の猛暑で思惑は完全に裏目に出た。

    マラソンのスタートは朝7時なので、暑くなる前だからいいが、ここ最近の札幌の気温は朝からもう25度を超えていて、東京と変わらない。アスファルトの照り返しもあるだろうから、過酷な大会となることは間違いない。

    もう今から想像がつくが、レースは暑さに強いアフリカ勢の独壇場だろう。高温多湿の日本の気候は欧米の選手は苦手である。日本人選手の活躍云々の前に、熱中症でぶっ倒れる選手が出ないよう、テレビの前で祈るのみである。

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ストックホルム症候群という言葉を聞いたことがある