今日の漢字792は「悔」。死ぬときに後悔しないよう、今からできることをしよう
今日の漢字は「悔」。後悔、懺悔、悔いが残る。
「死ぬ時に後悔すること25」として、医師の大津秀一氏がまとめた本がある。臨終に際した人の、人生への後悔を聞いてまとめたものだが、逆説的に考えると、今からできることをやっておけば、後悔することはないということになる。
習慣面
1健康を大切にしなかったこと
2タバコをやめなかったこと
終活面
3生前の意思を示さなかったこと
4遺産をどうするか決めなかったこと
5自分の葬儀を考えなかったこと
6治療の意味を見失ってしまったこと
7生死の問題を乗り越えられなかったこと
やっておけばよかったこと
8自分のやりたいことをやらなかったこと
9他人に優しくしなかったこと
10美味しいものを食べておかなかったこと
11行きたい場所に旅行しなかったこと
12会いたい人に会っておかなかったこと
13記憶に残る恋愛をしなかったこと
14夢が叶えられなかったこと
15愛する人にありがとうと伝えなかったこと
16仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
17故郷へ帰らなかったこと
行動の後悔
18悪事に手を染めたこと
19感情に振り回されて一生を過ごしたこと
20自分が一番と信じて疑わなかったこと
21神仏の教えを知らなかったこと
子孫に対する後悔
22自分が生きてきた証を残せなかったこと
23子供を育てなかったこと
24結婚をしなかったこと
25子供を結婚させなかったこと
こうして羅列してみると、生きているうち、元気なうちにできることはまだまだあると感じる。
例えば15の「愛する人にありがとうと伝えなかった」は、日常からそういう癖をつけておけば、後悔することはない。
9「他人に優しくしなかった」人は、今からでも優しくシフトチェンジできる。他人に対して心から優しくできた人は、自分に心から優しくできる。
大津氏はまた、死が敗北だと思うから生き続けたいという欲望が強くなり、苦しむという。生の終わりは敗北ではなく完結と思うことで、生への執着から解放できると述べる。
20「自分が一番と信じて疑わなかった」は、社会的に成功した人にありがち。独断専行に陥る人に態度を変えろというのは難しい。ただ臨終に及んで反省するということは、もっと前から謙虚になれば良かったということであり、後悔するくらいなら、直すのはまだ間に合う。
16「仕事ばかりで趣味に時間を割かなかった」のは、仕事=人生としてとらえてきたため、仕事がなくなると生きがいが失われることになる。仕事しかないと、つらい思いをする可能性が高い。だから趣味でも何でも、何かの病気になっても打ち込めるものがあれば、動揺が少なくなる。
改めて各項目を見直し、死ぬ間際になっても後悔しないよう、今からできることはやるべきなのだと強烈に思う。