笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字767は「現」。現役の有名人の記念館とは

今日の漢字は「現」。現金、現象、現代、現存、現場、現物。

 

   以前、記念館について書いたが、現役の有名人の記念館編。といっても行ったのは1カ所しかない。太宰治の斜陽館や宮沢賢治記念館などに行ったことがあるが、生存している人の記念館に行くというのは、そうあるケースではない。

    異質なのは、2000年頃に訪問したその名も「松井秀喜記念館」。今は松井秀喜ベースボールミュージアム

     石川県に旅行した時のこと。小松空港でレンタカーを借りて、金沢などを観光し、一路福井方面に南下して松井秀喜記念館へ。場所は当時根上町という町名だったが、今は能美市となっている。

 

    ネットの写真を見ると今は結構立派な建物に変わっているが、私が訪問した時は一軒家の民家のような建物で中も狭く、展示も少なかった。これもネットで確認すると、そもそも松井秀喜記念館は、1993年に父親が開館したとある。それもそのはずで、当時松井秀喜は、巨人の押しもおされぬ4番バッターとして君臨していたから、まだ展示品といってもそれほどバラエティがあるわけではない。幼少期や少年野球時代のトロフィーや、星陵高校時代の野球用具が展示されていた。最も注目を浴びたというか、笑いを誘ったのが、ドラフトのくじ。松井秀喜はドラフト会議で数球団競合の末、当時長嶋監督が「選択確定」のくじを引いた。そのくじがショーケースの中で光り輝いていた。松井秀喜記念館に行ったのはかれこれ20年以上前だが、この「選択確定」のくじだけは記憶に残っている。見学時間もわずか30分くらいと、ひと通り見てしまえば、もうすることは無かった。

 

    その松井秀喜は、巨人の不動の4番として数々のリーグ優勝に導き、その後ヤンキースに移籍し、チームの勝利のために活躍した。これは推測だが、今の記念館には大リーグで活躍した数々の記録や大リーグ関連の品が豊富だろうから、私が訪問した20年前に比べれば、展示物も充実しているのではなかろうか。

 

    このように個人の選手の活躍の足跡を辿る野球記念館は、調べればいろいろ出てくる。中には閉館した記念館も多く、大リーグで活躍した松坂大輔記念館は稚内にオープン、また城島健司記念館も佐世保市にオープンしたが、どちらも閉館に追い込まれた。長嶋茂雄氏の記念館は母校の佐倉高校の敷地内ある。比較的有名なのは、和歌山県にある落合博満記念館。落合氏も野球界の重鎮としてなお影響力は強い。実績も申し分なく、さぞかし展示は充実しているのではなかろうか。

   

    個人選手の記念館は、よほどの野球ファンでなければ、訪問しないし、リピーターで何度も訪れる魅力があるわけではない。ほとんどが「1回行けばもういい」。歴史や世間に大きく影響を与えた偉人であれば、子供への教育的施設にもなりえるが、現役選手や引退した選手の施設はそうした要素は少ない。また、よほど目玉になるものでもないと、集客は厳しいと思われる。

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