笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字729は「高」。高級○○を考える

今日の漢字は「高」。高所、高熱、高齢者、高血圧、高速道路、孤高、高田純次

 

      高級〇〇という言葉がある。接頭語にこの言葉が付くことで、イメージが随分とハイセレブになる。言葉を少し味付けするだけでイメージががらりと変わるから恐ろしい。高級〇〇を想像しただけでも、高級レストラン、高級ホテル、高級住宅街、高級車、高級万年筆、高級エステ、高級家電、高級クルーズ、高級ソープランドなどなど。巷にあふれる情報で、いつかはそうしたものを食べたい、経験したい、持ちたという欲望につながっていく。

 

   高級なだけに、価格に見合った価値を提供できるかに、作り手やサービスをする側の意欲が反映される。最近の流行は「高級食パン」。食パンを高級品として売り出す店が流行っている。1斤で7、800円程度と、通常のスーパーで売られている150円の食パンと比べるとかなりお高い。それでも人気なのは、おいしいものは多少値段が張っても食べたいという消費者ニーズをつかんでいるから。国民食と言われる食パンですら、高級感という差別化の演出で新たな需要を喚起する典型例である。「乃が美」という高級食パン店も多店舗展開していて北海道にも何店舗か進出しているが、人気が定着している証しでもある。我が近所のショッピングセンターでも最近高級食パンを扱い始めたパン屋がある。こちらは2斤で600円と高級食パンを売りにしている割には良心的な価格設定でじわじわと人気を博している。私個人としては、2斤の食パンに600円をかけるコストパフォーマンスにはあまり納得はしていないが、庶民感覚からすれば、たかだか5、600円で「高級」を味わえるというプチ贅沢感が受けているのではなかろうか。

 

    さて、高級という名を冠にして、顧客のハートをがっちりつかむネタがないだろうか。高級〇〇で夢想してみた。

・高級コンビニ 100円ローソンというのが一時期流行ったが、高級品ばかりを集めたコンビニが登場したら面白い。高級品だけを揃え、会員登録した者しか利用できないコンビニ。店に入るだけで贅沢気分に浸れそうである。

・高級神社、高級仏閣 神聖な領域を商売のネタにするなと怒られそうだが、お祓いをする際は初穂料を収めてお祓いを受ける。ただ単にお賽銭を収めて神に祈るのではなく、入場料をとって神事を受けるサービスを提供する。そもそも京都では、多くのお寺が拝観料を徴収している。神事を「皆さんの幸せを祈るサービス」ととらえ、神事をより身近なものにするのはどうだろう。高級神社はご利益がありそうだ。

・高級電車、高級飛行機 新幹線を全席グリーン車、もしくはグランクラスのようはハイグレード仕様にしたり、飛行機を全席ファーストクラス仕様にする。キャビンアテンダントも通常の倍の人数を確保し、至れりつくせりのサービスをする。JR九州の豪華列車ではないが、そういう旅をしたい人は一定数いるはず。ビジネスとしてもペイできるような気がする。

 

   以上、とりとめもなく高級〇〇を夢想したが、人間にちょっとした優越感を味あわせるネタはどこにでも転がっている。うまくそれを商品にニーズとして掘り起こした人が成功の道を歩むと思う。

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陸前高田市に行ってみたい