笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字713は「荘」。別荘を持ちたいものだ

今日の漢字は「荘」。山荘、荘園、荘厳。

 

   男なら必ずいつかは持ちたいと思う別荘。高原や海辺の自然豊かなところで、ゆったり週末を過ごしたいというのは夢である。知り合いの女性は千葉に住んでいるが、父親が軽井沢に別荘をもっていて、休日には家族でしょっちゅう軽井沢に行っていた。それを見て羨ましいと思ったものだ。

 

    北海道に住む私としては、本州に別荘を持つのは現実的ではないし、道内に別荘を持つ発想もない。しかし雪の多い冬を迎えるたびに、暖かくて雪のない本州に住みたいと、「毎年必ず」思う。首都圏に住む人は、日常の人々混雑や雑踏、真夏のぎらつく暑さを避け、涼しい軽井沢に行ってリフレッシュしたい気持ちはよくわかる。夏の時期はその心配はいらない北海道であるが、冬の過酷さを経験するたび、南国の暖かい冬を思い描いてしまう。住む地域が違えば考えることが真逆というのも現金なものである。

 

   森永卓郎氏「ビンボーでも楽しい定年後」では、別荘ではなく、ダブルハビテーションを勧めている。ダブルハビテーションとかマルチハビテーションとは、住まいがふたつ以上あること。自宅からほど遠くないところに、別の住まいを構えることである。

 

   別荘だと、せいぜい年に数回しか行かないし、行くのは気合と準備が必要。だんだん面倒くさくなり、そのうち足が遠のいてしまう。森永氏によると、勝間和代氏は、都心の自宅のほかに、千葉県茂原市に一軒家を借り、週末をそこで過ごし、ダブルハビテーションを満喫しているという。

 

   一方の森永氏は、平日は都心の事務所に寝泊まりし、週末には所沢の自宅に帰るという。自分の住居のほかに、もうひとつ家を持つというのは、実はヨーロッパの庶民にとってはごく当たり前の暮らし方だという。

 

    現在、日本の空き家は820万戸もあり、全国の空き家率は13.5%。日本には相当数の空き家が発生しており、核家族化、独居老人の死亡に伴い、引き取り手のない空き家がごろごろ発生。しかもそれは減少する気配がない。

 

    これを第二の家として、安く借りる。地方都市にいけば、家賃は相当低い。空き家は放置されると防犯、防災の問題があるから、どこの自治体も活用に苦慮している。ネットを見ると「空き家バンク」というサイトがあり、活用できる物件が掲載されている。物件によってはタダ同然のものもある。自治体にしてみれば、空き家で放置するよりも、少しでも利用してほしいという思惑もある。これらをうまく活用して、二重生活をエンジョイするのである。ただし、一部の人が指摘するが、あまり遠くに家を借りてしまうと、次第に面倒くさくなり、行かなくなるという。目安は車で2時間程度で行ける場所。2時間くらい車で走れば、自然豊かな情景が広がる田舎は十分にある。そこで英気を養うというスローライフも、生活に潤いをもたらすと思う。

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北海道には秀岳荘というアウトドアショップがある