笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字711は「著」。今後の生き方について著名人の意見を聞く

今日の漢字は「著」。顕著、著作権、名著、共著、原著。

 

    中高年を過ぎてそろそろ先が見えてくると、この先どのように生きるかを模索することも多い。特に定年を迎えて有り余る時間を過ごす際に、無為に過ごすか、有意義に過ごすかは、気持ちや行動に大きく表れてくる。そんな悩み多き世代は今後どうすればいいのだろうか。

 

著名人は具体的な示唆を与えてくれている。

   童門冬二は次のように言う。

   自分が忘れていた原石を探し、もう一度磨き直す。

   かつてやりたかったことを思い出すのもいい。

   それまでの人生を振り返り、そこに落ちているダイヤモンドの原石を探し磨く。そんな作業を通して自分自身を再発見していくことである。

    やたらと新しいことに手を広げるのではなく、自分自身の中にあるものを見つめなおすこと。

 

   水木しげるは次のように言う。

   自分の好きなことをやる。そのために人は生まれてきた。

   やりがいや充実感は、結局は自分が好きなことでしか見つからない。好きでもないことに対して充実するという気持ちは湧かない。

    やりたいことが見つからない人は、自分の好きなことは何かを考えること。

   小さい頃に熱中したことを思い出す。それはあくまで自分が主体的に考えて探すものであり、決して他人の意見や評価に惑わされるものではない。

   しかしながら好きだからと言って成功するとは限らない。

    いくら情熱を傾けて努力しても報われない人はたくさんいる。その場合はしょうがないと諦める。

    しかし、それでも好きなことに情熱を傾けている間はきっと幸せな空気が漂っている。

 

    曽野綾子は次のように言う。

    道楽は人生の道を楽しくすること。自分の心を楽にすること。そんな道楽を日常生活で見つけること。

    他人には理解できない道楽でも、それでいい。誰に何を言われようと、他ならぬ自分の人生だ。

 

   玉村豊男は次のように言う。

  50歳を超えたら「これだ」という自分のライフスタイルを決める。気に入ったものに囲まれ、好きなことだけをやって満足できる。

    人との競争や、「もっともっと」の欲望に振り回されない。そんな暮らしがみつかれば、少々お金がなくても残りの人生楽しく過ごせる。10代に好きだったことを思い出す。

 

    こうした著名人の言葉を聞くと、やはり残りの人生は「いかに自分の気持ちに素直になって、やりたいことをやるか」だと思う。それは人の意見や世間体に囚われることなく、自分が「これだ」と考えたことを思いきりトライする。そしてそれは新しく何かを見つけるのではなく、若いころにやりたかったことや、何らかの理由でできなかったことを机の引き出しから引っ張り出し、それを磨いていくことになるのだろう。

   皆それぞれにそうしたものは必ずあるはず。それに気づいた人、見つけ出した人、思い出した人が、その後の人生をより一層充実したものにできると考えるのである。

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子供には、著しい成長を求めてしまう