笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字702は「析」。情報をしっかり分析しよう

今日の漢字は「析」。分析、解析、透析。

 

   財布をこじ開けようとする企業戦略を斜めから読み、惑わされないよう注意している。

 

   そのひとつがチョイ悪オヤジ。

    ジローラモをモデルに仕立て、ファッションや遊びに全力を投じる中高年を応援するファッション誌があるが、騙されてはいけない。

   50歳になってもモテたいか。ファッションで格好良くして存在感を出したいか。そんな気持ちを持つ人は少数派ではあるまいか。

   知り合いに50代の独身でおしゃれな人がいるが、少し浮いて見える。独身のせいか、服にお金をかけているのが見え見えだし、女性にモテたい意思が見え隠れしている。だけどなんとなく子供っぽく見える。それで例えば若い女性を侍らせて「俺の彼女」と言ったところで、同世代の仲間はドン引きするだろう。その本心は、「若いのに、これから老いぼれじじいの面倒を見るのはご愁傷様」とでも思っているであろう(推測)。

 

    欧米では、老いても、いつまでも若さを保つということに価値が見出されていて、若い奥さんや、10歳以上も離れた女性と再婚する男性は同世代から羨ましがられる。トランプ元大統領などはその典型だろう。

    しかし日本人はそれを見て、とりたてて羨ましいと思わない。逆に大変ではないかと同情してしまうし、遺産目当てではないかと勘繰ってしまう。相応に年を取るのが理想だと思う。菊池桃子が何歳も年上の官僚と結婚したが、その官僚を私は羨ましいとは思わない。

 

    だから、当然のことながら、男性ファッション誌やチョイ悪オヤジの少し派手な衣装というものに対しては、とんと興味がない。ファッションにお金をかけるのが勿体ないというのもある。

 

投資信託や株についても同じ。

    銀行は今や手数料ビジネス。銀行の利息は鼻くそ並みなのに、ATMの手数料は1回100円もぼったくる。しかもこれからは通帳も有料化するらしい。だから銀行マンも、団塊の世代向けにさまざまな投資を斡旋し、手数料を稼ごうと虎視眈々と狙っている。営業マンにとっては、顧客が損しようが儲かろうが知ったこっちゃない。支店勤務は数年で終わりとなるので、本心で顧客に寄り添うことはない。いかに手数料をうまく引き出し、会社に利益を与えるか。投資初心者はカモネギ。だから投資初心者の私は、決して営業マンの口車に乗らないように注意している。

 

あとは不安ビジネス。

    老後が不安だ年金が不安だ、健康が心配、終活は大丈夫か。週刊誌はこの特集を組んで、雑誌を買わせようとする。毎週必ずどこかの週刊誌が似たような記事を出すからもう食傷気味。それだけ雑誌が売れなくなっている証だろう。雑誌はもはやオールドメディアで購買層は50代以上にしか響かないから完全に斜陽産業である。

 

   不安を指摘されれば、何とかしようというのが人間の性。不安解消のためには情報収集が先。50代の団塊の世代は、ネットよりも雑誌の情報を信じてしまう。しかしある記事で読んだが、高齢者向けに不安をあおる記事は、実は、同世代の中高年の記者が書いているのではなく、若い女性記者も執筆するという。要するに記事にするフォーマットがある程度決まっていて、その通りに取材したり、関係者のコメントをとったりすれば、それなりの記事になるという。しかも情報ストックだけは豊富にあるから、それほど取材しなくても記事が書ける。「高齢者とセックス」も同様で、フォーマットに従って女性記者が担当することもあるというから驚いた。

 

   不安を煽るのはジャーナリストの常套手段である。不安の先には、保険会社、金融機関、証券会社、不動産会社(投資)、健康食品会社、介護老人保健施設、病院、葬儀会社などのステークホルダーが蠢いている。あわてず騒がず、自分は今何ができるかを冷静に分析し、情報に踊らされないことが肝要である。

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データを解析すると真実が見える