笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字657は「関」。関数でアイデアを出す

今日の漢字は「関」。関所、関係、関節、関税、関与、関孝和

 

   齋藤孝「思考中毒になる」で、関数を応用してアイデアを生み出すという記述がある。

関数はy=f(x)。f(作用)でxの値に応じてyの値が導き出される。

例えばfにボックス、xにカラオケを入れると、カラオケボックスが導き出される。

 

そこで何かをボックス化して思考してみる。xに入れるものは何か。

・ボックス×居酒屋=個室居酒屋

・ボックス×高級料理=料亭

・ボックス×焼肉=個室焼肉

・ボックス×野球=バッティングセンター

・ボックス×喫茶店=漫画喫茶

・ボックス×荷物を預ける=コインロッカー

・ボックス×電車=個室寝台車

と、ここまでは今まで導入されたものや開発されたイノベイティブなサービスで、今や日常にあって当然なものとして定着している。

ではここからfに新たな発想ネタを入れ込んでみよう。

 

・回転寿司・・普通のお鮨屋さんには個室があるが、回転寿司にはカウンター席と、いわゆるファミレス風のボックス席がある。これをさらに進化させ、完全に仕切りを入れた個室空間を演出するというアイデア。なぜその発想かというと、回転寿司は順番を待つお客の視線を感じながら食べることが多く、早く食べなければというプレッシャーを感じるから。特にファミリーで行くと、ボックス席で小さな子供やじいさんばあさんとゆっくり鮨を味わいたいのに、どうも順番待ちの客の視線が気になってしまう。要するに敷居の高い普通のお鮨屋さんには行けないが、かといって回転寿司で慌しく食べたくもない。そのニーズに対応するのが個室回転寿司のアイデアなのである。

 

・個室飛行機・・プラーベートジェットとまではいかないが、個室客席の飛行機。確かどこかの航空会社が二階建て飛行機A380に全てファーストクラス席を導入したと聞いたことがある。全席ファーストクラスとまではいかないものの、個室でのんびりできる条件と引き換えに少し高めの価格設定をしても、一定数の需要はあるように思う。

 

・個室会社・・研究室では当たり前の個室。個室は重役だけの特権ではないはずだ。しかも今やテレワークで仕事できる時代。何も上司と毎日顔を突き合わせて仕事をすることはない。だから、職場を個室で仕切っても何ら問題はない。自分の部屋にいながら上司の部屋とZOOMやチームスで会話することだってできる。まあ、そもそもZOOMで会話するようなら、テレワークで十分ではあるが。

 

・最後に電車の個室化。寝台列車ではなく、新幹線や特急列車。なぜなら、小さい子供を連れて長距離移動をすると、赤ちゃんはぐずり出し、泣き声は回りの乗客の迷惑になるからとお母さんは神経をすり減らす。そんな時に登場するのが個室。個室は何も寝台列車やリゾート列車だけの特権ではない。実は以前、JR北海道スーパーとかちという特急列車を投入した時に、家族用の個室が併設されていた。いつしかそれは姿を消したが、発想としては有りなのである。経済効率優先ばかりでなく、痒いところに手が届くサービスをJR各社の考えてはどうかと思う。

 

   こうして文章を書いているが、今回はアイデアを出すのにかなり考えた。何かと何かを組み合わせると意外なアイデアが出てくることがわかり、思考力を高められたと思う。

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東京大学難関大学の代名詞