笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字634は「唄」。東京の地名が入る唄は何?

今日の漢字は「唄」。小唄、長唄、手鞠唄。

 

東京の地名が出てくる唄を思い出す。

    東京が出てくる唄の元祖は内山田洋とクールファイブ「東京砂漠」。高校生の頃この曲を聞いて、東京は何と住みずらく、殺伐とした街なのだろうと思った。そんなイメージで東京に一時期住んでいたが、唄とは真逆なパワフルな街の営みに圧倒された。砂漠どころかお花畑。つまりはパラダイスだった。

 

   東京の地名で明快に思い出せるのは、荻野目洋子の「六本木純情派」。バブル時代の象徴の唄でもあるし、眠らない街のシンボルとして六本木があった。よくとんねるずが使っていた、業界用語の「ギロッポン」の響きが、如何にも芸能人が使いそうなフレーズで笑えた。

 

    ちなみに人生で初めてCDプレーヤーを買ったのは、会社に入社した昭和末期。そしてレンタルレコード屋で初めて借りたCDが、この六本木純情派が収録されていた荻野目洋子のアルバムだった

    最初そのアルバムをCDで聞いたときは衝撃を受けた。音のクリアさ。雑音のない、透き通った荻野目洋子の歌声。レコードとは全く異なる音質に度肝を抜かれた。それくらいCDは凄いと感動した。文明の力を実感した瞬間でもあった。

 

    爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で」。ご存知日本武道館でのコンサートの模様と失恋をシンクロさせた歌詞。「九段下の駅へ向かう人の波、僕は一人涙を浮かべて・・」のフレーズはせつない。自分も失恋はしていないが、武道館から九段下に降りる道をとぼとぼ歩き、歌詞を実体験をしてみた。武道館のてっぺんにある「ぎぼし」を玉ねぎに見立てたセンスは、サンプラザ中野ならではの感性である。

 

    鈴木雅之、菊地桃子「渋谷で5時」。カラオケで何回も聞いた。出だしのメロディがお気に入り。カラオケの映像では本人たちが出てくるので、お得感がある。待ち合わせが新宿ではなく、渋谷なのがいい。個人的なイメージも、猥雑な新宿よりも健全で、少しシャレオツな渋谷の方がデートが似合う。カラオケの映像では、喫茶店鈴木雅之が、オレンジジュースを飲んでいるのがお茶目。

 

    最後はとんねるず「雨の西麻布」。東京に住んでいた時も全く足を踏み入れていない魔界エリア。ハイソな人々が集う隠れ家的レストランが多いイメージだが、とんねるずのお陰で全国区の地名になった。とんねるずはこの曲をリリース後、「年末の紅白歌合戦に出場する」と宣言。その時は出場は叶わなかったが、その後とんねるず人気はうなぎ登りとなり、数年後に見事紅白出場を果たし、有言実行した。

 

   ご当地ソングという点では、東京ほど多くの歌手に歌われている街はない。ただし、全国の人に聞いてもらうため、東京という名称が付くか、もしくは有名な地名しか出てこない。知名度がなくてもヒットすれば一気に知名度が上がるというのはあるが、それはある意味リスクであり、東京を全面に出す方が覚えられやすいというのがあるかもしれない。

f:id:laughing-egao:20210205212122j:plain

唄と歌の違いはよくわからない