笑顔漢字日記

全ての漢字を笑顔にしたい。そんな思いで常用漢字2136文字を目標にエッセイを書く無謀な北海道在住のアラ還オヤジ

今日の漢字601は「捨」。断捨離も良し悪しである

  あけましておめでとうございます。本年もご愛読いただければ幸いです。

 

今日の漢字は「捨」。喜捨、捨駒、四捨五入、宇治捨遺物語。

 

   身の回りの物を思い切って捨てることで、心身ともに身綺麗になる「断捨離」。この概念は、消費文明にどっぷり浸かる国民の消費性向に警鐘を鳴らし、「物を持たないスローライフ」「ミニマミストの生活意識」としてすっかり国民の意識に浸透している。

断捨離の「断」は、入ってくる不要な物を断つ。

「捨」は、家にある不要な物を捨てる。

「離」は、物への執着から離れる。

 

   コロナ禍の2020年の一大トピックスと言えば、我が家で断捨離を敢行したことだろう。特に「捨」の感覚から不用な物を処分し、スッキリすることで執着から離れたことだろう。


   コロナ禍でどこにも外出できない機会を利用し、昨夏に大掃除に近い片付けを実施。家電製品や布団、食器類、古本など不用なものを清掃工場にクルマで持っていき、引き取ってもらうということを合計7回も行った。

 

    我が町の清掃工場は、可燃物やプラスチック用の工場と、大型ゴミ用の工場、ガラス類や瀬戸物などの食器類を土中に埋める廃棄施設と主に3つに分かれている。

 

   日頃の断捨離で出たゴミは自家用車に全部入りきらないので、何回かに分けて持っていくことになるが、そのトータル回数が7回にも及んだのである。

 

    夏の期間のほぼ2ヶ月くらいの間に運び、物置や押し入れはスッキリ。気分的にも今までの生活の膿みが排除されたようで、清廉な気持ちに浸れた。

 

   コロナの巣籠もりを逆手にとって身の回りを整理し、清らかな気分で2021年を迎えようとした。

 

   2020年の年末、そういえば今年はまだ加湿器を家で使用していないことに気づいた。

 

    家の押し入れの中をゴソゴソと探り、加湿器を取り出し、やれやれ使おうかと思いきや、電源コードがない。この加湿器は本体とコードが別々のもの。本体は見つかったものの、肝心のコードが見つからない。

 

   加湿器に接続するコードをあちこちいくら探しても、一向に出てこない。

 

    何てことだ。断捨離で誤ってコードだけをを捨ててしまっていた。コードのない加湿器は、全く用を為さない。断捨離で不用な物を捨ててスッキリと思っていたのに、再び加湿器を買わなければならない羽目になったと思うと、予想外の痛い出費に逆に大いなるモヤモヤ感が残る結果となってしまった。


   思いきって断捨離することはいいことなのだが、あまり確認せずに何でもかんでも捨ててしまう行為も良し悪しだと反省したのである。

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四捨五入したら還暦だ